彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)




「えー!?なんでですか!?第一中学なら、俺送り迎え大丈夫っすよ!?」
「君も僕のこと、中学生だと思ってるのか!?」
「思ってないっすけど~そう言えば本当のことを・・・高校名しゃべってくれるかなぁ~と思って!」
「雷太、作戦を口に出したら意味ないよ!?とにかく、言いたくないから聞かないでくれ。これ、総長命令だ。」
「えー!?身バレするのがイヤだって噂は、マジなんすねー!?」



(本当のこととはいえ、また変な噂が流れてるんだな・・・)



雷太の言葉で、そのことを察する私。
とりあえず、1度黙らせようと思い、話題を変えることにした。



「頭、良い感じになってるね。」
「え!?そ、そーっすか!?」
「うん。いつからリーゼントにしたいと思ってたの?」
「俺、小5からリーゼントなんですけど。」
「小5から!?よく学校の先生が許してくれたね!?」
「ゆるい学校だったすから。そり込み入れてる奴もいたっす!」
「そりこみは嫌だなぁ~」
「え!?じゃあ俺、生涯そりこみはしないっす!一生リーゼントでいきます!!」
「あ、そうなの?好きなようにしたらいいと思うよ。」
「押忍!凛先輩の言う通りにします!」
「いや、別にリーゼントを推奨はしてないけどさー・・・あ、何か飲む?」
「凛先輩からのドリンク!!?頂きます!!」
「炭酸系とお茶系と果汁系があるけど、なにがいい?」
「炭酸でお願いしまっす!!」
「コーラとサイダーのどっちがいい?ストーロー付ける?」
「コーラのストロー付きで!!」
「わかった。待ってて。」
「押忍♪」



冷蔵庫からコーラを出す時、ふとヤマトは何を飲むかと考える。



(コーラをリクエストしてきそうな気がするから、コーラにしようかな。)

てか、私も久しぶりにコーラ飲みたいからコーラにしようーと!



グラスを3つ出せば、雷太が興奮気味に聞いてくる。