彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)











「俺の親はおふくろだけだ!!母親であり、父親でもあった、真田薫だけだ!!!」



「なっ!」
「うっ!」
「くっ!」



「瑞希お兄ちゃん・・・!」










気迫を込めて言う瑞希お兄ちゃんに、檜扇二三人と檜扇達比古と檜扇湖亀が気圧される。








「・・・。」








ただ1人、ヘルメットマンさん・・・檜扇柊護さんはまったく動じることなく、口にくわえていた2本目の煙草を携帯灰皿に入れていた。








〔★まるで他人事(ひとごと)のようだ★〕








「ぐははは!こいつは面白い!!死ぬ前に、骨肉の争いかよ!!」
「きゃははは!銭ゲバの一族にはピッタリのフィナーレね~♪楽しませてくれてありがと♪」
「ははは!本当に最高の見世物だね、お母さん♪おじいちゃん♪」
「笑ってられんのも今のうちだぞ、高野一族。この真田瑞希が、簡単に死ぬと思ってんのか?」
「ぐはっはっはっ!この状況で、逆転できると思ってんのか愛人のクソガキが!!」
「上等だ・・・!!凛、関山、下がってろ!!」
「瑞希お兄ちゃん!?」
「真田殿!」








そう言って私達に指示すると、一歩前に進み出る私の好きな人。








(嘘でしょう!?拳銃持ってる相手と、丸腰でやりあう気!?)

無茶よ!!

(瑞希お兄ちゃんを助けなきゃ!!)








慌てて、瑞希お兄ちゃんを追い抜き、瑞希お兄ちゃんに背を向けて立ち止まる私。

瑞希お兄ちゃんの壁になった。








「なんの真似だ凛!?下がってろって言っただろう!!?」

「下がりません!!」

(そんなことしたら、瑞希お兄ちゃんが死んでしまう!!)


「僕がこいつらの相手をします!!」
「な!?やめろ凛!!」
「おやめください、我が君!!」


「そうはいきません!!真田瑞希様は俺が守る!!」
「凛!?」
「我が君!俺は守ってくれないのですかー!?」


「訂正!!大事な龍星軍の先輩と仲間は、俺が守る!!」








そう言い直して、空手の構えをしながら叫ぶ。










「鉄砲に、天下の龍星軍四代目総長が負けるわけがない!!ブラコンなめんなよ!!」










メンチ切ながら怒鳴りつける。
正直、拳銃相手に素手でどこまで応戦できるかわからない。
ただ、昔読んだ名探偵コナンのキャラクター京極まことさんは、引き金を見ていれば、銃弾の軌道がわかると言っていた。










(とりあえず、引き金を見ておこう!!)










一か八かの賭けに出る。
そんな私に相手は、高野槙雄は高笑いする。