再会したことで、初見の時の記憶がよみがえる。
―さあ、言うんだ、凛道蓮。『J様に降参します』、と。―
酷い言葉を私に浴びせ、鼻血まで出る攻撃をしてきた嫌な人物が、なぜここにいるの!?
「知り合いか、凛!?」
「『ラクシュアラー』事件のJがあいつです!」
「なにあいつが、ジェイソンのJと思わせておいて、JUNEのJと名乗った6月生まれか!?」
「そうです!あいつは、Jは言いました。『お前の命は俺次第だ。ここで降参して、大人しく言う通りにした方が真田瑞希のためだと・・・俺は言ってるんだ。』と。お知り合いですか?」
「6月生まれのジェイソンの知り合いはいねーよ!」
「違うぞ!6月ではなく、きちんとイングリッシュでJUNEのJと呼べ!」
「どっちでもいいわ!凛、ババアを持ってろ!!」
そう言うと、毒婦を私に任せる瑞希お兄ちゃん。
「うちの弟が世話になったみたいだな、クソ野郎!」
瑞希が怒鳴れば、片手で合図するJ。
それで、従えている者の1人がライフルを渡す。
「瑞希お兄ちゃん!!」
「今日は飛び道具の日だな!!」
ダーン!!
私の好きな人にライフルが撃ちこまれる。
「瑞希お兄ちゃん!!」
「来るな、凛!!」
幸い、弾は頬をかするが、動じない瑞希お兄ちゃん。
そんな勇士を見て、Jが大声で叫ぶ。
「お前が大嫌いだ真田瑞希!!!」
「俺もだよ、サイコパス。」
(瑞希お兄ちゃんを守らなきゃ!!)
気絶しているクソババアを床に置く。
「凛!?」
「瑞希お兄ちゃんに危害を加える奴は許さない!!」
瑞希お兄ちゃんを守るため、好きな人とJの間に割って入る私。
「くんなって、言っただろう!?下がってろ!」
「あ!?」
そう言いながら瑞希お兄ちゃんは、私をご自身の背中に隠してしまわれた。
ダーン!!
「え!?」
「凛、無事か!?」
途端に、ライフルが火を噴く。
それでライフルの弾が、私の足元を撃ったのだと理解する。


