彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「つまり、お前の両親は金に困ってるわけだ!!それならこちらでお前の葬式代を出して、見舞金をはずんで、死ぬまで遊んで暮らせる生活を約束してやれば――――――――どこに訴えると言うんだい?」
「っ!?最悪だお前!!」
「この野郎!!人の弱みに付け込んで、善人ぶる気かよ!?」

極悪人だ!!

(今までいろんな極悪人を見てきたけど、こいつが一番悪い奴だ!!)

「瑞希お兄ちゃん!!このおばあさんは極悪人です!!」
「言われなくてもわかってる!!今なら、昭和天皇が言った『川島某、いと不快なり』の気持ちがわかるぜ!!」
「え!!?そこまでひどい状況ですか、今の僕達!!?」
「悔しいがそうなる!!けど、あきらめるなよ、凛!!」





不吉な例え話を出す好きな人だったけど、私を見る目は力強い。





「とりま、調子に乗り過ぎだから、しずかにさせる。」

ビシュッ!!

「くえっ!?」





あきれ顔の瑞希お兄ちゃんが、クソババアの首に手刀を入れる。
それでやっと静かに鳴る檜扇湖亀。








「さすが瑞希お兄ちゃん!」
「だから静かにしゃべれって!エレベーターまで行くぞ、凛!」
「はい!どこまででもお供します!」








瑞希お兄ちゃんの誘導で、エレベーターを目指す私達。





「あ!?」





エレベーターが見えた時、目視で複数の人間が確認できた。
人質を連れて逃げる私と瑞希お兄ちゃんの前に立ちふさがったのは、灰色スーツ姿の男達を従えた、ジェイソンのお面をかぶった人物。










「6月生まれの『JUNE(ジューン)』の『J』の人!!」










つなぐがまだ敵で、杉田さんに変装している時に、クルーザーで行われたニセパーティーで、庄倉を使って私を襲わせた奴だった。





(『ラクシュアラー』事件で遭遇した、ちゅうちょなく人をライフル銃で撃つ危ない人!)
今日も、ライフル銃を装備してる。





〔★詳しくは、【彼は高嶺のヤンキー4(元ヤン)】をご覧ください★〕