「竜憲を先に殺すのは、メリットが大きかった!期待の跡取りが死んだショックで、両親が心中するという設定に出来て楽だったからね!お義父様は私の言いなりだから、簡単に自分の妻を連れ出して、自殺場所まで来てくれた。弟達と一族の力自慢の男達に殴らせたら、すぐに動かなくなった!しっかりと抱き合う姿勢にしてから、ガソリンをかけて火をつけた!!私の言いなりのくせに肝心なところで言うことを聞かなかった偉そうな男と、ガキをホルマリン漬けにしたことにしつこく文句を言い続けるヒステリー女に、馬鹿2人に、何度も何度もガソリンをかけて焼いてやったわ!!」
「「・・・!」」
残酷な話を楽しそうに語る老女。
「ただね・・・ガソリンをかけ過ぎたせいで、1匹の刑事が他殺だと騒ぎやがったのは、やり過ぎたと思ったよ。それでも、達比古が警察幹部に金を握らせてくれたから、自殺で片付いてよかったものの・・・・・・保険金が下りるのに、7年かかかったのは頭にきたね!もらえたからよかったけどさ!」
ふふん!と笑うと、得意げに湖亀は言った。
「達比古が当主になった時、ババアが文句も言わずに出て言ったのは、嬉しい計算外だったよ!てっきり、檜扇家の当主として認めないと言うかと思ったけど、私になつかない義理の弟を連れて、実家に帰ってくれてラッキーだったわ!!殺す手間も、はぶけたからね!!」
「人の命をなんだと思ってるんだ!!?」
我慢ができなくなり怒鳴りつける。


