彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)











「完璧な人間、平等な性格、文武両道で、人柄も良い、最高の物件だった!!だけどあいつは、私の誘いを断った!!『どんなに美しくても、心の清らかでない人とは結婚できない。あなたが愛しているのは、私ではなく、私の地位と肩書でしょう?』と言って、この私をふったのよ!?私を汚物扱いした、あの屈辱だけは許せないわ!!
「いやいやいや!!そこは、本性を見ぬいたって言うべきでしょう!?」
「大伯父さんは、お前が性格ブスで金に汚い肩書重視の女だってすぐ気づいただけじゃねぇーか!!」
「お黙り!!言っとくけど、竜憲を殺したのは私じゃない!達比古よ!!」
「あのジジイが!?」
「『先に生まれたというだけで、優遇されてる兄が憎い。』といつも達比古は言っていた!竜憲を消す話をした時、達比古の方が乗り気になった!日本植物園協会の集まりに出席したお土産に、私にジキタリスの花束と種をプレゼントしてくれた!達比古は、ジギダリスについて世話をしている専門家に、ジキタリスの有毒について細かく質問して確認していたの!ジギダリスは心不全に似た症状を起こす作用があって、ジキタリスを口にして死亡する例があるということをね!!私は先祖代々、目的のためなら我慢することは慣れてるわ!だから、根気よくジキタリスを育て、家庭菜園をたしなむ優しい女を演じたわ!ジキタリスを檜扇家の庭に植えることに誰も反対しなかった!!花の世話をする良い嫁を演じたわ!事前に肉体関係を持っていた渕上のジジイを使い、渕上が主宰するパーティーで、みんなの前でジキタリスの毒入りの飲み物を竜憲に飲ませてやったわ!!ジキタリスの毒で苦しむ竜憲の姿、本当に愉快だった!!あははははははは!!」



「瑞希お兄ちゃん!」
「ああ・・・!」



(鳥恒先生の推理通りだった!竜憲さんは、ジキタリスの毒で殺されてたんだ!!)










怒りで体が震えた。
思いっきりメンチを切って、湖亀をにらみつけるが、相手は楽しそうに私達を見ながら笑う。