彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「ここまでバレちまったら、仕方ない。どうせ、死人に口なしだからな―――――――!!!」





そう言って素早くスーツの胸元から何か取り出す。





「拳銃!?」





それがなんであるのか私が言葉に発した時―――――――





パン!!





弾が瑞希お兄ちゃんめがけて発射されていた。





「チッ!」





これに瑞希お兄ちゃんは、身をひるがえして立っていた場所から移動した。








「瑞希お兄ちゃん!!」








弾丸は、瑞希には当たらず、壁にめり込んだ。








「瑞希お兄ちゃん!!」
「なにやってんだい、愚弟!!ちゃんと頭部を狙って――――――――――!!」
「やめて!!私のお義母様に当たる―――――――――――――!!!」
「未子伯母様!?」

ガシ!

「おい!!話せバカ皇族!!」
「お義母様に当たる!!」
「俺の射撃の腕を信用しろ!!」
「未子ちゃん、私は大丈夫だから!!槙雄の好きにさせ―――――――――――!!」
「だめ―――――――――――――――――!!!!」

パンパンパンパン!!








檜扇湖亀に当たると正妻が義母の弟に抱き着き、部屋中に弾の数だけ穴が開く。
それで全員が床に伏せる。








「今だ、凛!!ババア連れてバックレるぞ!」
「あ!?はい!」








瑞希お兄ちゃんの言葉で、ババの下半身を私が持ち、上半身を瑞希お兄ちゃんが持つ。
そしてダッシュで、部屋の出入り口まで行き、外へと脱出した。








「あ!?逃げるな待て!!」
「え!?お義母様!?」
「未子ちゃん行っちゃダメ!!」
「未子様、危ないです!!」
「拳銃を持つ人物から離れて下さい!!」
「あなたになにかあれば、上皇妃が悲しみます!!」








私達を狙った人物は、元皇族の身を守ろうと群がった皇族警察に囲まれて身動きがとれない。








「お前ら!!私はいいからお義母様を!!」
「大伯母様がさらわれる!!」
「おせぇよバーカ!」








瑞希お兄ちゃんが下を出して答えたところで、部屋の出入り口は閉まった。
そのまま私達は、檜扇湖亀を抱えて逃げる。