彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「わー♪外れたー!!」
「今度、凛にも教えてやるからな?」
「はい!よろしくお願いします!!」





よしよしと頭をなでながら言われ、笑顔でうなずく私。







「なんなのよお前達―――――――――――――!!?」







ほのぼのしていれば、また元皇族が騒ぎ出す。







「なんで警察で使う手錠を外せるのよ!!?」
「警察が使う手錠だから外せたんだよ、バーカ。」
「ムカつくムカつく!!お前がドナーじゃなくても、殺してやる!!」
「おーこわ!怖いから帰ろうぜ、凛。」
「はーい、瑞希お兄ちゃん♪」







好きな人の言葉に従い、老女に技をかけたままベッドから引きずり下ろす。







「いぎゃぎゃぎゃぎゃ!!痛い!いたーい!!」
「よかったじゃねぇか、おいぼれ女。大好きな蓮ちゃんにハグしてもらえて?」
「これのどこがハグだ!!離せ!離せ!!痛い!!離せ!!」
「それはできない相談です。僕と瑞希お兄ちゃんが脱出するまで、あなたは大事な人質です。」
「きいいいい!!嘘つきー!!痛い痛い!!嘘つき―!!」
「・・・先に嘘をついたのはあなたですよ、檜扇湖亀。真田瑞希さんに会いたい理由、死にかけているからではなく、心臓のドナーとして適合するかどうか調べた上で、結果次第では殺すつもりだったのでしょう?」







そう告げて攻撃を辞めれば、あー!!と汚い声を漏らした後で、私をにらみながら叫んだ。










「そうだよ!!二三人の愛人の子供なんざ、それぐらいしか使い道がないだろう!!?チャールズ国王だって、息子は2人、保険をかけてスペアを作ったんだ!!柊護が一人前になった以上、スペアの真田瑞希に用はない!!」



「スペアスペアって、いちいちうるせーよ。」

ゴン!!



「痛い!!」










イラっとした表情で、檜扇湖亀の後頭部に拳を入れる瑞希お兄ちゃん。