彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)









「連れてきたわ!山口、すぐに始めて!」


(山口?)








誰だと思っているうちに、部屋に押し込まれる私と瑞希お兄ちゃん。







「ついに、召し取りましたか?」







そう言ったのは、白衣を着た医者らしい人物。








「どちら様ですか?」








警戒を込めて聞けば、正妻が教えてくれた。








「お義母様の主治医の山口幸孝医師よ。」
「ババアの主治医だと!?」
「湖亀様と呼べ、クソガキ!見た目しか取り柄のないクズが、ようやく湖亀様のお役に立てるんだ。光栄に思えよ!」


「「なんだとコラ!!?」」








山口の暴言に、私と瑞希お兄ちゃんの声が重なる。








「瑞希お兄ちゃんへの悪口は許さねぇぞ!!?」








瑞希お兄ちゃんから離れ、山口の方へと進む私。
両手を拘束されている私を見て、鼻で笑う山口という男。








「フン!どう許さないって言うんだ~!?」
「こうだよ!!」

ゲシ!!








自由な片足で、思いっきり山口の股間を蹴り上げた。








「おふくろさーん!!!」








そう叫んで、股を抑えて座り込んでしまった山口。








「大丈夫ですか?お母さん不足なんですか?」

「こ、このクソガキ!!」


「やめなさい、山口!!」








殴りかかろうとした山口を、檜扇未子が制した。








「凛道蓮君を傷つけないで!!大事なドナーなのよ!!?」
「し、しかし!!」
「私に口答えする気?誰のおかげで、医者を続けられてるの?」
「うっ!?・・・未子様のおかげです・・・。」
「わかってるなら、黙って言う通りにしてなさい!!傷物になったら、お義母様に移植する時に大変じゃないの!!」


(うわぁ~・・・この人、赤の他人の私を、本気で檜扇二三人の子供だと思ってる・・・。)

こんな屈辱ないわ。








〔★攻撃をした凛もダメージを受けた★〕





正妻のおかげで山口はおとなしくなったが、恨めしそうに私をにらんでくる。
見たけりゃみりゃいいじゃんと思っていれば、瑞希お兄ちゃんが自分の方へ引き寄せて隠してくれた。








「瑞希お兄ちゃん。」
「見せもんじゃねぇぞテメー・・・!?」
「ぐっ!?」








瑞希お兄ちゃんが山口にメンチを切れば、相手は私から視線をそらした。





〔★初代龍星軍のメンチ、敵は引き下がった★〕