「連れてきたわ!山口、すぐに始めて!」
(山口?)
誰だと思っているうちに、部屋に押し込まれる私と瑞希お兄ちゃん。
「ついに、召し取りましたか?」
そう言ったのは、白衣を着た医者らしい人物。
「どちら様ですか?」
警戒を込めて聞けば、正妻が教えてくれた。
「お義母様の主治医の山口幸孝医師よ。」
「ババアの主治医だと!?」
「湖亀様と呼べ、クソガキ!見た目しか取り柄のないクズが、ようやく湖亀様のお役に立てるんだ。光栄に思えよ!」
「「なんだとコラ!!?」」
山口の暴言に、私と瑞希お兄ちゃんの声が重なる。
「瑞希お兄ちゃんへの悪口は許さねぇぞ!!?」
瑞希お兄ちゃんから離れ、山口の方へと進む私。
両手を拘束されている私を見て、鼻で笑う山口という男。
「フン!どう許さないって言うんだ~!?」
「こうだよ!!」
ゲシ!!
自由な片足で、思いっきり山口の股間を蹴り上げた。
「おふくろさーん!!!」
そう叫んで、股を抑えて座り込んでしまった山口。
「大丈夫ですか?お母さん不足なんですか?」
「こ、このクソガキ!!」
「やめなさい、山口!!」
殴りかかろうとした山口を、檜扇未子が制した。
「凛道蓮君を傷つけないで!!大事なドナーなのよ!!?」
「し、しかし!!」
「私に口答えする気?誰のおかげで、医者を続けられてるの?」
「うっ!?・・・未子様のおかげです・・・。」
「わかってるなら、黙って言う通りにしてなさい!!傷物になったら、お義母様に移植する時に大変じゃないの!!」
(うわぁ~・・・この人、赤の他人の私を、本気で檜扇二三人の子供だと思ってる・・・。)
こんな屈辱ないわ。
〔★攻撃をした凛もダメージを受けた★〕
正妻のおかげで山口はおとなしくなったが、恨めしそうに私をにらんでくる。
見たけりゃみりゃいいじゃんと思っていれば、瑞希お兄ちゃんが自分の方へ引き寄せて隠してくれた。
「瑞希お兄ちゃん。」
「見せもんじゃねぇぞテメー・・・!?」
「ぐっ!?」
瑞希お兄ちゃんが山口にメンチを切れば、相手は私から視線をそらした。
〔★初代龍星軍のメンチ、敵は引き下がった★〕


