彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「「・・・。」」





気づいた時には、2人そろって、檜扇未子の方へ歩みを進めていた。








「行くな瑞希!!凛たん!!」








真っ先に、静止の声を上げる烈司さん。








「大丈夫だ。」








振り返りながら瑞希お兄ちゃんが告げる。
そして前を向くと、私の肩を抱いて、敵の方へと誘導していく。








「みーちゃん、やめて!」
「早まるな、瑞希!」
「馬鹿野郎瑞希テメー!!!」
「瑞希さんダメっす!!」








他の先輩や後輩求めるが、瑞希お兄ちゃんは止まらない。
だから私も止まらずに歩いた。








「あかん!凛!!」
「帰って来い、凛!」
「凛さん!」
「凛君!」
「リンリン、その選択間違い系!」
「いやよ、りっくん!」
「考え直して下さい、我が君!」
「戻りなさい、りっちゃん!」
「凛道君!」
「りんどー!」


(ごめん、みんな・・・!!)








瑞希お兄ちゃんと一緒に檜扇未子の前まで行く。
到着した時、悪女は私達の肩に手を置きながら言った。










「やっということ聞いてくれたわね~時間がかかったけどいい子だわ♪」
「しらしじらしいぜ・・・!」
「はい、悪質です。」
「駄々こねないの♪さあ、行きましょう~!あ、舟槙君、お母さんが待ってるから、あなたも一緒に行きましょうね?」
「・・・はい・・・」










正妻の言葉にうなだれながら返事をする高野舟槙。










「凛っ!!」
「凛君!!」
「りっくん!!」
「りっちゃん!!」
「大丈夫ですから!!心配しないで下さい!!」










女の子達にそう言ったところで、檜扇未子が指示を出した。










「凛道蓮君と、真田瑞希君のボディーチェックをして。」


「え!?」

(そんなことされて、女だとバレたら困る!!)










正妻のその言葉で、その場で体を調べようと近寄ってくる男達。
仕方がないので、ささやかなごまかしをした。










「触んじゃねぇーよ!!確認されなくても、獲物は渡してやるよっ!!」










そう叫び、トンファーを机に叩きつける。
スマホも2台出して、万歳をしながら正妻を怒鳴る。