彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)











「話が平行線だな、高野舟槙?」
「蓮クンに呼び捨てにされると、傷つくな。」
「さっきお前、フルネームで俺を呼び捨てにしたじゃねぇか?つーか、傷ついたのは、鳥恒先生の方が先だ。まあ、子供の時から言われ続ければ、ウソも真実に思えてしまうんだろうな。その点は同情しよう。」
「どうあっても、僕らが悪者だという誤解は解けないんだね?」
「それがわかってるなら、お帰り願おう。これ以上、仲間が困ることをされては迷惑だ。」
「絶対にドナー検査を受けることが、平和的に物事を解決する手段なんだよ!?」
「ドナー協力すれば、君の5件の犯罪と余罪について、罪を認めるのか?」
「余罪!!?」
「叩けばいくらでもほこりが出る立場だと、君は自覚してないのか?」
「蓮クン、いい加減にしなさい!!僕は、高野家の御曹司なんだよ!!?金目当てで近寄ってくる女はたくさんいるんだ!!僕をねたんで悪者にする同性はいくらでもいるんだ!!悪知恵を働かせる人間は世の中にはたくさんいるんだ!!キミは社会の波にもまれてないからわかってないだけなんだよ!!?」
「もまれきってるわボケ!!!」
「うわ!?」










可児君に代わり、今度は私が高野舟槙の胸倉をつかみながら言った。










「こちとら、テメーみたいな坊ちゃん育ちじゃ解決できないような修羅場、山ほど潜り抜けてきてんだよ!!」










メンチを切れば、下唇をかみながら、相手は押し殺すような声を出す。










「お前・・・・・第一印象と違うって、よく言われるだろう・・・!?」
「そう言われたのは、テメーが初めてだ。加害者の高野舟槙。」
「すっかりテメーには、だまされたぜ!!」
「だますぅ~!?また自己紹介かよ、犯罪者!」
「名誉棄損だぞ!!僕に前科はない!!」
「檜扇家と正妻の実家のおかげでな。けど、これからはどうかな?」
「な、なんだと!?」
「続きは、裁判所で聞いてもらえ!!桐生ほなみさんと、東雲冬美さんと、竹田里奈さんと、林利勝さんと、田中かなでさんの裁判、龍星軍が全力でバックアップするって決まってるんだよ!!」
「えっ!?龍星軍が動くのか!!?」
「当たり前でしょう!?ますみがおねがいしたんだもん!!」










ギョッとして聞き返すゴミクズ野郎に、ますみちゃんが伝えれば、高野舟槙は顔を引きつらせる。