「鳥恒師範を侮辱する気か、テメー!!?」
「何が師範だ!!師範呼びされていい気になってるブラコンじゃないか!!」
「鳥恒先生はブラコンなのですか、舟槙さん?」
「そうだよ!!檜扇家のために尽くそうとする湖亀大伯母様の邪魔を、ことごとくする檜扇龍憲になついていた可愛くない子供だったんだよ、奴は!!」
「・・・あなたは、檜扇竜憲さんと鳥恒先生について、そう聞いてるのですか?」
「檜扇辰也は嘘つきさ!!昔は家督を告げるのは長男であり、家の財産をすべて相続するのが長男だった!!次男と三男は何ももらえない立場!!それが、長男の龍憲が急死したことで、次男である達比古大伯父様がすべて相続したことを逆恨みしているだけの老害!!蓮君と真田瑞希さんは、純粋だから、鳥恒大先生に騙されてるだけだよ!!」
「いい加減にしろっ!!」
「ぐえ!?」
罵声と、みにくい高野舟槙の声が上がる。
「ウソつきはテメーだ!!」
「可児君!!」
見れば、副総長が高野舟槙の胸倉をつかんでぶら下げていた。
「鳥恒師範はそんな人じゃない!!金に執着する人じゃない!!ウソをつくお人じゃねぇ!!」
「そう言われても困るよ。僕は聞いた話を喋っただけだ。伝え聞いた話を教えただけ嘘つき呼ばわりされても困るね!」
ニヤニヤと笑いながら言う姿に怒りを覚える私。
それは可児君も同じだった。
「この野郎――――――!!なんだその面は!!?」
そう言って、高野舟槙に襲い掛かろうとしたので――――――――
「ヤマト!!」
「うははは!」
ガシッ!!
「うっ!?な、なにしやがる、ラジオ野郎!?離せ!離せー!!」
「うははは!凛がやめろゆーてるやーん!?せやから、止めてるねん!」
「凛さん、やらせて下さい!!このゴミを、一発殴らねぇーと気が済まねぇ!!」
「悪いな、可児。お前に傷害罪の前科をつけさせたくない。つーか、俺のために我慢しろ。」
「凛さん・・・!!」
何か言いたそうな顔の可児君に笑いかけてから、厳しい表情で高野舟槙を見ながら私は言った。


