彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)









「あなたの犯罪で、5人がどれだけ苦しんでると思うの!!?女の子に一生モノの傷をつけておいて、あなたを信じる男の子を裏切っておいて、それを金目当てだなんて言いがかりをつけないでよ!!」
「・・・君、その制服は桃山女学院だよね?君が、蓮クンに嘘を教えてんだね?」
「ウソですって~!!?ますみは、真実しか話してないわ!!ウソつきはあなたの方じゃない!!?」
「ますみ、後は俺が話す。」
「りっくん!?」








興奮するますみちゃんに声をかけてから、高野舟槙の方を見る。










「なあ、高野舟槙・・・昨日の工場で、お前の本性はわかった。わかってんだから、ここまで話がカオスになった以上、腹を割って話そうぜ。」
「・・・俺に説教するつもりか、凛道蓮?」










ここでやっと本性を―――――私を呼び捨てにして呼ぶゴミクズ野郎。
だから、2トーンぐらい低い声を出しながら私も言った。










「あんた個人も、あんたの一族も、信用できないからな。」
「一族もだって!!?」
「檜扇竜憲という人を知っているか?」
「檜扇竜憲?」










私の問いに、一瞬、間を置いた後で高野舟槙はつぶやく。










「確か・・・早死にした大伯父様の兄が、そんな名前だったかもしれない・・・。」
「かもしれないじゃなくて、そうなんだよ。」
「その人がなんだって言うんだい?」
「檜扇湖亀と檜扇達比古に、毒殺されてるんだよ。」
「なっ!!!?」










私の言葉に目を見開く高野舟槙。










「高野舟槙さん、正直に答えてくれ。檜扇湖亀の策略で檜扇達比古さんを殺し、檜扇達比古が檜扇家の当主になったこと、貴方は知っていましたか?」
「檜扇辰也か!!?」










眉間にしわを寄せ、高野家の孫は叫ぶ。










「蓮君と真田瑞希さんに嘘を教えたのは、檜扇辰也だったのか!!?」
「なぜそう思うのですか?」
「そうだろう!!?あいつ、自分から檜扇家を去っておいて、まだ檜扇家の財産に未練があるから、こっちが困るような真似をするんだ!!」
「なんだと!!?」










高野舟槙の言葉に、今度は可児君が叫ぶ。