彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)









「なんでですか!!?龍星軍は、人助けをするチームなんでしょう!!?」
「なんでだよボケ!!俺らはただの族なんだよ!!」
「だったらなんで、見回りパトロールをしてるんだよ!!?」
「くっ!!凛道が勝手にしてるだけだ!!」
「真田瑞希さんも一緒にしてることは、調べがついてるんだぞ!!?」
「ぐぅ~!み、瑞希さんは良いんだよ!!話をすり替えるな!!」
「NPOにも協力してるって知ってるんだからな!!?町内の問題ごとも解決してるなら、我が家の問題に――――――蓮君も真田瑞希さんも、自分の家族の問題にもっと親身になるべきだ!!」



「誰が家族だっ!!!!!」

ガッシャーン!!!




「ひっ!!?」

「瑞希お兄ちゃん!!?」








高野舟槙の真横でコップが破裂した。
否―――――瑞希お兄ちゃんが、高野舟槙の真横にコップを叩きつけたと言った方が正しい。










「俺の家族は母親だけだ!!テメーらなんぞ身内じゃねぇ!!赤の他人だ!!」
「瑞希お兄ちゃん・・・!」










激昂する瑞希お兄ちゃんに、室内の空気が張りつめる。
その雰囲気の中で、声を絞り出しながらゴミクズやろうが言った。








「被害者なのに・・・!!俺は被害者なのにひどすぎる・・・!!」
「それは桐生ほなみさんと東雲冬美さんと竹田里奈さんと林利勝さんと田中かなでさんのセリフだ!!」
「っ!?」








5人の男女のフルネームを言えば、高野舟槙の表情が一瞬ゆがむ。
それを見逃さなかった私は、言葉を続けた。










「高野舟槙、お前の罪は重い、俺はすべて知っている。」
「か・・・金を!金を払えばいいんだろう!?慰謝料という肩書をつければ、金がもらえるから、そう言ってるだけだろう奴らは!!?」


「馬鹿にしないでよ!!」

「ますみちゃん。」










怒鳴ったのは、高野舟槙の犯罪を知らせてくれた女の子。