彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






ひどい!!瑞希お兄ちゃ―――――ん!!





「凛ちゃん♪」
「りっくん♪」
「りっちゃん♪」
「凛っ!!」
「り、凛君・・・!」

「今日は女難の日なのー!?」





女の子達に迫られ、四苦八苦する私。
そんな私を見て、ムスッとする瑞希お兄ちゃんと、ご機嫌斜めの瑞希お兄ちゃんをからかう初代の先輩達と、呆れながら見つめる円城寺君と、苦笑いする秀君と、部ちぎれている悠斗君と、こっちへ来ようとするちーちゃんとつなぐを引き留める可児君と、頭を抱える雷太の肩をポンポンするヤマトという構図が出来上がっていた。
だけど、やっぱり神様はいる。
救いの手は、突然差し伸べられた。





カランカランカラーン♪





ふいに、お店のドアが開いた。







(チャンス!!助かった!!)







それで反射的に、私は大声を出す。








「カオス中断へのご協力をありがとうございます!!ですが、すみません!!本日は休業で――――――――・・・・・!!?」

「助けて下さい、凛道蓮君っ!!」








休業だという私の声を、悲痛な声がかき消した。
私の言葉をさえぎった相手を見て、思わずその名を叫ぶ。







「高野舟槙!!?」







前日、一緒に殺されかけた相手だった。





「蓮君!!!」





相手は、私を見つけるなり、一直線に駆け寄ってきたが―――――――








「凛に近寄るんじゃねぇ!!!」








瑞希お兄ちゃんによって、ゆく手をさえぎられた。







「外道の高野舟槙じゃないのぉ~!?あっちいけ!!」







瑞希お兄ちゃんと連携するように、ますみちゃんが近くの雑誌を投げつけた。






バシ!

「イテ!?」


「ほなみさんと冬美さんと里奈さんと林さんとかなでさんに謝れ、ばーか!!」
「マスミちゃんの言う通りだぜ!!」






あっかんべーするマスミちゃんの頭を瑞希お兄ちゃんは撫でると、守れよ、と私に耳打ちしてから、瑞希お兄ちゃんは高野舟槙と向き合った。