彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「円城寺君!とりあえず、涼子ちゃんをにらむのをやめて下さい!覚えてるじゃないですか!?」
「あん?俺は見てるだ―――――――」
「ひどいりっくん!!ますみの心配もしてよ!!怖いんだよ!!恐ろしいんだよ!!円城寺君のせいで、不安な気持ちでいっぱいなのに~!!」

ガバッ!!

「わ!?ますみちゃん!?」





円城寺君の言葉をさえぎって立ち上がると、一直線で私の胸に飛び込んでくる妹キャラ。





「わー!?ちょ、みんなが見てるから離れて下さいって!」

(わー!?胸があることがバレるバレる!!)





〔★凛の内心は修羅場だ★〕





「私の心配もしてくれないの、りっちゃぁ~ん?円城寺の坊や、総長代行をするだけあって、にらまれただけで震えちゃーう♪慰めてぇ~♪」

ガバッ!!

「わ!?」
「きゃあ!?せまーい!?」





そう言いながら身を震わせて立ち上がると、ナイスバディ―のお姉さんもまた、ますみちゃんごとわしに抱き着いてきた。





「りっちゃ~ん♪」
「ちょっと!!ますみのりっくんから離れなさいよ!?」
「つーか!!2匹まとめて凛から離れやがれ!!」
「カンナさん!」





私の近くに控えていた親衛隊長が、ますみちゃんと瑠華さんを引きはがしにかかるが――――――





「りっちゃん、守ってくれないの?」
「え?瑠華さん?」
「怖くて震えてる女を、安心させる優しさ、見せてくれないの?」
「え!?いや、そういうわけでは~」
「抱き着いたのは謝るわ。でも、腕を組むぐらいいいわよね?」





そう言いながら、私の両頬を両手で覆って引き寄せる美女。
同性から見てもキレイな姿に、思わずドギマギする。





「ねぇ、後ろからハグしていい?」
「後ろからハグ!?なぜそうなりますか!?」
「抱擁って、人を安心させる効果があるのよ?知らない?」
「あ・・・確かに安心しますが。」





瑞希お兄ちゃんに抱きしめられるとホッとする。
リラクゼーション効果を感じる。





「だから~敵との対決前で殺気立つりっちゃんの心を、少し落ち着かせたいの。ダメかしらぁ・・・?」
「あ、えっと、はあ・・・それぐらいならいいですが・・・」
「凛っ!!?」
「ありがと♪じゃあ、背後からの~バックハグ♪」

ギュ!





満面の笑みで言うと、私の後ろに回り、細く長い両腕を腰に絡めるセクシーダイナマイト美女。





〔★瑠華の誘導、凛はいいようにあしらわれた★〕