彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「うん、私が知らせました。」
「なんでバラしちゃうのですかー!!?」
「蓮君の保護者が、瑞希君だからね。」
「そういうことだボケ!!!俺に隠し事できると思うなよ!!?」



(いや、女の子だって、隠し通せてるんだけどなぁ~・・・)





〔★凛は複雑な気分になった★〕





とにかく、瑞希お兄ちゃんの怒りを鎮めないといけない。







「すみません!!瑞希お兄ちゃんっ!!」
「わびはいいから、ヤバい奴用のスマホ出せ!!」
「どうぞ!!」







素早く差し出せば、スマホ画面を見てけげんな顔をする瑞希お兄ちゃん。








「なんで電源切ってるんだよ?」
「実は、檜扇湖亀と檜扇二三人と高野槙雄がかけてきまして。」
「チッ!!下種のオールスターかよ・・・!」








いまいましそうに舌打ちすると、電源を入れる瑞希お兄ちゃん。
その様子を間近で見つめる私。
瑞希お兄ちゃんは画面を操作して、ある番号に電話をかける。
好きな人が選んだ番号を見て、思わず私は叫んだ。








「瑞希お兄ちゃん!!その番号は――――――!!」
「・・・黙ってろ。」








眉間にしわを寄せ、怖い顔でつぶやく好きな人。
そして、電話がつながった瞬間、瑞希お兄ちゃんは言った。










「俺は真田瑞希だ!!俺も弟の凛道蓮も、檜扇家と高野家のためのドナー検査は絶対に受けない!!俺らが死体になっても、髪一本、血の一滴もオメーらには渡さねぇ!!これ以上しつこく付きまとうな!!!これが最終警告だ!!!二度と俺らに関わるな檜扇湖亀っ!!!」










相手がなにもしゃべらないうちに・・・しゃべらせないやり方で言い切ると、素早く電話を切って電源を落とした。










「瑞希お兄ちゃん・・・!」
「これで様子見だ。」
「え!?終わり・・・じゃないのですか・・・?」
「憎らしいことに、檜扇家は『やんごとなき立場』の奴がケツもちしてる。凛オメー、檜扇二三人の正妻に会ったんだろう?」
「え!!?・・・あ、会いました・・・。」
「じゃあ、戦争の準備するしかねぇーわなぁ・・・。」
「戦争!!?」










聞き返せば、私を見ながらうなずく瑞希お兄ちゃん。