「おかわり飲むか、凛?」
「い、頂きます!」
「凛先輩が飲むなら俺も!」
「じゃあ、烈司さんも♪『カッフェ・ドルゾ』で♪」
「モニカちゃんも『カッフェ・ドルゾ』を1つ♪」
「俺も『カッフェ・ドルゾ』だ、瑞希。」
「わははは!俺様も『カッフェ・ドルゾ』をオーダー!!」
「オメーら、凛に影響受け過ぎなんだよ!!俺も『カッフェ・ドルゾ』にするけどな!!」
そう言って立ち上がると、キッチンへと入っていく瑞希お兄ちゃん。
少しでもご機嫌を取りたかったので言った。
「瑞希お兄ちゃん!お手伝いしましょうか!?」
「不審者と2ケツする奴の手伝いはいらねぇー」
「えー!?まだ根に持ちますか!?」
「明日まで根に持つぞ。」
「長いですよ!ごめんなさーい!!」
「凛はもう少し、人を疑えよ!助けてもらってるのはわかってるけど、俺らがパトロール終わるまでの時間つぶしの相手に、正体不明の奴をチョイスするなよな!?」
「そこな!!瑞希!!!」
突然、『バター・コーヒー』を飲み終わった先輩が大声を上げる。
「れ、烈司さん!?」
「うわ、びっくりした!?なんだよ烈司、急に大声出しやがって!?」
「そこなんだよな~瑞希!俺が気になったのは。」
「なにがだよ!?」
「何が気になるのでしょうか?」
瑞希お兄ちゃんと私の問いに、烈司さんは指パッチンしてから答えてくれた。
「いやさ~まるでヘルメット野郎は、俺らが帰ってくるまでの間、凛たんを保護して『護ってた』ように感じるんだよな。」
「僕を保護?」
(まもってたというの?)
「凛の面倒見てたって言うのかよ!?」
「俺はそう感じるぜ?」
烈司さんの一言で、一瞬室内が静まり返る。
占い師の断言は説得力があった。
特に烈司さんの場合は、相手のすべてを『視る』ことが出来る。


