「思いっきり、怪しい奴について行ってるじゃねぇか!?」
「で、ですから!ついて行ってませんよ!?」
「ついって行ったって自分で、ゲロったじゃねぇか!?」
「なんのことですか??」
「俺からのチロルチョコ、不審者にくれてやってるじゃねぇか!?」
「えっ!!?不審者って、ヘルメットマンさんのことですか!!?」
「他にいるかよ!!?」
瑞希お兄ちゃんからしたら、不審者に該当してしまうらしい。
〔★瑞希でなくても不審者カテゴリーに入れる★〕
「落ち着けよ、瑞希。」
『バター・コーヒー』を飲んでいた烈司さんが、瑞希お兄ちゃんに言った。
「ヘルメットマンに関しては、ついて行ったじゃなくて、助けられたが正解じゃねぇか?」
「連れてかれたことには変わりねぇだろう!?しかも、俺らが帰ってくる時間まで、連れまわされたんだぞ!?」
「みーちゃんてば、凛ちゃんがヘルメットマン様とデートしたから妬いてるのねぇ~♪」
明るい声でそう言ったのは、たっぷりのホイップクリームと削ったチョコレートが乗った『フェ・ピッコロ』を飲んでいたモニカちゃん。
「デートぉ!?」
「気色悪いこと言うんじゃねぇーよ!!」
それを聞き、ショックを受ける雷太と、怒りを増加させる瑞希お兄ちゃん。
「茶化すんじゃない、モニカ。下手をすれば、誘拐に発展していたんだ。そこら辺の凛道蓮の認識の甘さを、瑞希は叱っているんだぞ。」
「それ!それだよ、伊織!よくわかってんじゃねぇーか!」
瑞希お兄ちゃんから同意を得たのは、シナモンとカルダモンの香りのただよう『カフェ・アラブ』を飲んでいる獅子島さん。
「凛道よ、いくら毎回助けられてるからとはいえ、一言もしゃべらん性別不詳と、数時間も一緒にいるんじゃない。何か起きても、自己責任だぞ?」
「わははは!いいじゃねぇか!!それで凛助が拉致監禁になれば、俺様の腕の見せどころ!!助けるという名目で、合法的に暴れられるからいいじゃねぇか!!」
ワクワクしながら言うのは、ブランデーと生クリームの入った『カフェ・コレット』を飲む百鬼。


