彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)




「ほら凛!手洗いとうがいをしろ!」
「は、はい!」



腕組みしながら言う瑞希お兄ちゃんの言葉で、急いで手洗いとうがいをする。
プッシュ式の泡石けんを手に出して、ゴシゴシ洗う。
手のすすぎ終わったら、マイコップを水を満たしてお口のお掃除。



「ガラガラガラガラ、ぺっ!」



虫歯予防と、風邪・感染症対策を即座に終わらせる。



「お、終わりました。」
「持ってろ。」



そう言うと、瑞希お兄ちゃんも同じように、手洗いとうがいを済ませる。
終わると同時に、また私を抱き上げる。





「ほっ!」
「え!?」





しっかりと私を抱くと、洗面所から靴を置いてきた裏口へと戻る。
Uターンする途中で、烈司さん達と雷太とすれ違う。





「凛せんぱーい!!」
「はいはい、手洗いとうがい済んだら、凛先輩だからな?」
「わははは!なかなか、良い筋肉持ってるじゃねぇか中坊!!」





雷太が私に手を伸ばすが、両脇を烈司さんと百鬼に捕まれており、抜け出すことはできなかった。
その姿を見送り、裏口まで戻ると、自分の靴をはいてから、私の靴をはかせる瑞希お兄ちゃん。





「あの・・・自分のくつは、自分で、はき――――――」
「うるせぇ。俺の好きにさせろ。」
「・・・わかりました・・・。」

(えー♪なにこれ!?至れり尽くせりじゃなーい!?)





この瑞希お兄ちゃんの対応に、私、内心、テンションが上がる。
そんな浮かれた私を、店舗内の私の定位置の席まで連れていく瑞希お兄ちゃん。
椅子を引いて座らせてくれたと思ったら、至近距離まで私の顔にご自身の顔を寄せながら言った。