彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「出来るだろう、凛。朝昼晩と発情して、猿みたいに盛ればできる。」
「真田瑞希君の言う通りだ。両親にとっては、初孫だ。育ちが良すぎた両親は、子供のためにも達比古の勘当をとくべきだとおじい様に言った。おじい様は、『学業が本分の学生で子づくりとは何事か!!だれの子種ともわからん子供などいらん!!』と相手にされなかった。」
「誰の子供ともわからない?」

え?今までの話からして、どう考えても子供達比古教授の子供じゃないの?





首をかしげる私を見て、大きく息を吐いてから鳥恒先生は言った。





「高野湖亀は、達比古がいない時は、身体で金を稼いでいたんだ。それもおじい様はご存じだったんだよ・・・!!」
「な!?達比古教授という恋人がいるのに、湖亀さんは売春してたのですか!?」
「そういう女だ!!」





吐き捨てるように言うと、鳥恒先生は話を続ける。







「あの日・・・・・おばあ様が体調を崩され、おじい様はもちろん、家族みんながおばあ様の回復に尽力を尽くしていた日だった。あの女の弟が、高野槙雄が手土産を持って、自分の一族と数人の新聞記者を連れて、強引に檜扇家に乗り込んできた。高野家の一族を引き連れてだ。」
「乗り込んできた!?」
「・・・乗り込めるほど、警備が薄かったわけじゃないですよね?」
「正解だ、真田君。屋敷で雇っていた一部の部落者が裏切って、手引きをした。今でも、あの日の光景は昨日のことのように覚えている。」







そう語る瞳は、ひどく傷ついて見えた。





(嫌な予感がする・・・・・・)





自然と、そんな気持ちになってしまうような鳥恒先生の表情。
ほどなくして、私は自分の予感が正しかったと実感をする。