彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「元々、達比古は女好きで、女癖が悪かった!本命の彼女の入れ替わりも激しかった!それは当主であるおじい様の耳にも入っていたので、注意はしていた。しかし、湖亀が本命の彼女になったことで、達比古は大学に行かないで湖亀と『性行為』にふけるようになった。それを知ったおじい様は、高野湖亀が今までの女性達とは違うと見抜いた!すぐに達比古を呼びつけて別れるように命令したが、達比古は湖亀に惚れこんでしまっていた!最初の夫の話もしたが、すでに湖亀からウソの話を聞いており、高野湖亀の情報を正しいと思い込み、おじい様達が語る真実をまったく信じなかった!それどころか、正式に湖亀を檜扇家の妻に迎えたいと言い出し、しまいには金の無心をしてくる始末だったそうだ!」
「最悪じゃないですか。」
「最悪だな。」
「ああ、最悪だった!」





私と瑞希お兄ちゃんの言葉に、同じ言葉を使って賛同してくれた鳥恒先生。





「おじい様は湖亀との結婚を頼む馬鹿兄貴に再度、『妾でもありえない!!』と、達比古を家から叩き出した。家を追い出されれば、少しは考えを改めるかと思えば、そうはならなかった。これ幸いにと、達比古は湖亀の家から大学に通い始めた。おまけに、昼夜問わずに性交渉を楽しむ湖亀と達比古の噂は、すぐにおじい様達の耳にも入った。それで愛想が尽きたおじい様は人をやって、達比古を勘当した。跡継ぎでもない、勉強をしない・できない、女遊びに夢中の孫を持て余していたからな。」
「それは・・・縁切りしますよね。」
「達比古は湖亀という悪霊に魅入られ、取り付かれていた。」

(いや、悪霊に魅入られる前から、人としてポンコツじゃん。)

〔★凛は檜扇達比古を、ダメ人間認定をした★〕





「達比古があの女と暮らし始めて半年が過ぎたころ、達比古は父上の方に接触してきた。『子供が出来た』と報告をしてきたのだ。」
「え!?赤ちゃんが出来たのですか!?」





ギョッとして聞き返せば、隣にいらっしゃる瑞希お兄ちゃんがため息交じりで仰った。