彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「おじい様が、大金と人脈と大人数を使って調べたから間違いない。湖亀は、地方の部落から上京してきていた。最初の夫は、金持ちで店を数件ほど経営していた。そこの従業員だった湖亀は、当時はまだ雇用主だった夫に『お金を貸してほしい』とたびたび頼むようになった。最初の夫は人の良い経営者だったから金を貸した。1度貸したら、2度3度と貸すことが続き、そのうち湖亀が仕事中に倒れた。原因は栄養失調で、金を貸していたはずなのになぜだと最初の夫が聞けば、『お借りしたお金は地元の弟達が飢えているので、栄養がつくものを食べさせるために使った。』と答え、それで経営者の恋心に火がついてしまい、2人は結婚した。」
「あれ?湖亀さん、良い人じゃないですか?」
「極悪人だ!!すべては、金持ちの経営者と結婚するため、わざと食事を摂らないでいたんだ!最初の夫と湖亀は年が離れていてね、求婚は湖亀の方からしたんだよ!」
「逆プロポーズですか!?」
「そうだ!『今まで、お金を貸して助けて下さったお礼をしたい。人として尊敬しているあなたの最期を看取りたいほどです。あなたの老後の介護をさせて下さい。妻にして下さい。』と言われたと―――――――最初の夫は、自分の兄弟達にそう話して惚気ていたそうだ!!」
「最初のご主人には、ご兄弟がいたのですか?」
「そうだ!最初の夫は若い頃に妻子を出産で亡くしていた。独り身の自分の介護を、兄弟にさせるのは申し訳がないという思いで仕事をして、金をためていたんだ。湖亀は、その金に目を付けたんだ!」
「え!?金目当てですか!?」
「そうだよ!しかも、結婚してから部落者の新平民だと告白をした。『愛するあなたに捨てられたくなかったから言えなかった。』と、美しい顔で泣いてすりつかれ―――美人に弱い最初の夫はそれを信じた。」
「なるほど・・・性別に関係なく、見た目が良いってだけで、武器になりますよね・・・」





〔★男は大体美人に弱い★〕