彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)








「わしはね、部落者を嫌ってるわけじゃない。ただ、わしが殺意を持った相手が、たまたま新平民である部落者だったというだけの話だ。檜扇湖亀のしていることは、『えせ同和行為』と同じ。せっかく、真面目に生きている新平民のために、平成28年に『部落差別の解消の推進に関する法律』が施行されたのに、『えせ同和行為』の被害が毎年、後を絶たない。」
「あの、鳥恒先生、『えせ同和行為』って、なんですか?」
「同和問題を利用して、利益を得る、金儲けをする行為のことだよ。」
「部落差別で、金儲けをしてるのですか!?」
「してるよ。一番多いのが、執拗に電話をかけてきて、部落者という立場を利用して不当な要求をしたり、同和問題関係の物を買うことを強要したり、寄付金を出せと恐喝することだね。」
「差別を利用した犯罪じゃないですか!?」
「そうだよ。ああ、『許すな!えせ同和行為』で、検索すれば、詳しく出てくるはずだ。今度読んでみるといい。」







〔★詳しくは、読者様各自でググって(検索して)下さい★〕







「部落はそこまでにして、話を本題に戻りましょうぜ、鳥恒さん。」
「真田君!?あ、ああ・・・・そうだったね。」







瑞希お兄ちゃんの要望を受け、鳥恒先生は話す内容を変えた。







「わしが初めて檜扇湖亀に出会った時、わしはその美しさに圧倒された。子供心に絶世の美女とは、この女性のためにある言葉だと思ったのを覚えている。」
「キレイな方だったのですね。」
「ああ・・・思えば、恐ろしいほど、美しすぎた。」







そう言って話す顔は、美しい物を語る表情じゃなかった。
嫌悪と侮蔑が現れた、不快感一色の表情だった。







「高野湖亀は、達比古の大学の後輩だった・・・。」







しかめっ面で、鳥島先生は話始める。