彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)








(まさか――――――――――私が女の子だとバレた――――――――――!!?)

それしか考えられない!!!

このタイミングでバレるって、最悪じゃない!!!

うわあああああああああ!!心の準備ができてなーい!!!

なんて告白すればいいの!!?

いや、そのまえにいいわけかしなきゃダメだ!!!

悪意があって、男子のふりをしたんじゃないと誤解を解かなきゃ!!!

心の中が、てんやわんやになる私。







しかし、烈司さんが次に発した言葉で、それは終息した。







「瑞希のゆーとーり!今の凛たんだと、100%無理。」
「え!!?どういう意味ですか、烈司さん!?」

(その言い方だと、女の子ってバレたわけじゃない!!?)







即答で聞き返せば、目を丸くしながら烈司さんは言った。








「ん?知らないのか、凛たん?ドナーになれるのは、18歳からなんだぞ?」
「えっ!!?そうなのですか!?」
「そーゆーこと!凛たんは、18歳以下だから無理なわけ。」
「そ、そうでしたか・・・・・!」

びっくりした!!

(だから、私はドナーになれないと言ったのね!!?女の子だとバレたわけじゃなかったのね~~~!!!)

よかったぁぁぁぁぁ!!!








〔★セーフだった★〕





安堵する私をよそに、側にいた可児君が吠えた。







「じゃあ、凛さんの臓器は狙ってないんすね!!?」
「とりあえず・・・狙いはあくまで瑞希だ。」
「え!!?瑞希お兄ちゃんを狙ってるの!?」







しかも臓器って―――――――――

「冗談じゃない!!!瑞希お兄ちゃんの臓器を狙うなんてとんでもない!!」
「凛たんの言う通りだ。瑞希は18超えてるから、検査できて奪われる立場にいる。ババアからすれば、まさに最後の希望になるわけだ。」
「何が最後の希望ですか!?臓器を渡すなんて、僕は大反対ですっ!!!」
「凛。」
「下手すれば、瑞希お兄ちゃんの体に障害が残ることになるじゃないですか!!?やだよ、お兄ちゃん!!僕そんなの嫌だからね!!?」







そう宣言して、大好きな人に抱き着く。