彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「檜扇柊護(ひおうぎ しゅうご)と、似た顔だからそれで警備を誤魔化せて侵入できた。そこまでは良かったが、エレベーター付近にいた金の亡者の1匹に見つかり、そいつが他の親族を呼び寄せて――――――――足止めされたんだよ。」





苦笑いしながら煙草をくわえると、ライターをポケットから出す烈司さん。





「そうなのですか、瑞希お兄ちゃん・・・?」
「思い出しただけでもうんざりする事実だ。」
「ははは!どいつもこいつも、媚びてきて、きもかったよなー柊護さーん?」
「俺は瑞希だバカ野郎!!」





タバコに火をつけながらからかう親友を一喝する瑞希お兄ちゃん。
その後で、私の首根っこから手を離しながら仰った。







「いろいろ質問攻めにあったが、おかげで確信は持てた。」
「確信?」







聞き返す私の疑問に、瑞希お兄ちゃんの視線が私から移る。








「関山。」
「御意。我が君の兄上様!真田の兄君が仰る確信について、我が君にご報告申し上げることがございます!」
「ウェイウェイウェイ!ちーちゃんとつなぐっちとで調べた、檜扇家のことだよ~♪」
「え!?なにが、わかったのですか!?」
「はい!結論から申し上げますと、この度、檜扇二三人が我が君を檜扇湖亀と引き合わせたのは、遺産相続のためではございません。」
「えっ!?違うのですか!?」
「そうなる系―!むしろ、質(たち)が悪い感じ!檜扇湖亀が、自分のために~リンリンを必要としていた系!」
「湖亀さんのため?」


「ドナーです、我が君。」
「ドナー!?」








あまり、縁のない言葉に驚く私。








ドナーって・・・

「あの骨髄バンクとかのドナーのこと?」
「御意!!」
「大正解♪」







私の言葉にうなずくつなぐとちーちゃん。