彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「ぎゃあああああああああああ!!?ゴキブリだァァァ!!!」


(きゃああああああああ!!!)





鳥肌が立つぐらいの大群が、湖亀さんのベッドに広がっていく。





「きゃあ!きゃあ!きゃあ!いやー!!ゴキブリは嫌なの!!」
「うわああああ!!く、来るな!来るな!」
「いやあああああ!!何とかしなさいよ、馬鹿亭主!!」
「無理無理無理!!ゴキブリは無理!!お父さん、何とかしてー!!」
「ば、ばっきゃろー!わしもGはだめなんじゃー!!義兄貴!!」
「無茶言うな!二三人!!何とかしなさい!!」
「無理だよ父さんっ!!助けて―!!助けて―!」





阿鼻叫喚と化す檜扇家と高野家の人々。





「父さんの親衛隊達と、借り物部隊共の、なんとかしろー!」
「うう!無理です、二三人様!」
「ゴキブリはだめです!」
「気持ち悪い!腹も殴られて気持ち悪い!」





口ひげエロ親父の命令に、黒スーツの部下達は拒否を示して逃げ回る。
一方で青スーツの一団は―――――――





「「「「「「「・・・。」」」」」」」





身体にゴキブリが上って来ても、振り払うことなく、無表情でじっとしているばかりだった。
酷く静かにしている様子は、明らかに正常な状態には見えない。





(青スーツの人達・・・シゲ先生が言うように、やっぱり違法ドラックをしてる・・・?)





「おいおい、何だ大量のあのゴキブリは!!?」
「わははは!!良い質問だな、坊さん!!俺様と伊織で集めた分と育てた分だ!!」

「「そ、育てた!!?」」





百鬼の返事に、私と鳥恒先生の言葉か重なる。