「凛道蓮君!!ここはわしらに任せて、逃げろ!!」
「そうだね。逃げて下さい。」
「ええ!?できませんよ!!」
(老人2人を残して、若い私だけ逃げろって!?無理無理無理!!)
「逃げるなら、みんなで逃げましょう!!」
「ああ、もう、良い子過ぎるな!おいで!!」
そう言って、鳥恒先生が私の手を取ると、病室の出入り口へ走る。
「逃がすな!!」
「捕まえてちょうだい!」
達比古教授と湖亀さんの指示を受け、黒スーツと青スーツの男達が追いかけてくる。
「待て!」
「止まれ!」
これに、最後尾を守るシゲ先生が―――――――――
「お断りします。」
ヒュン!
「おぶ!?」
ドテ!
ヒュン!
「あぐ!?」
ドテン!
追いかけてくる敵達を順番に足払いしていく。
(シゲ先生本当に強い!!)
さすが、瑞希お兄ちゃん達が信頼して、命を預けてらっしゃるお医者様だわ!!
感心している間に、鳥恒先生がドアに手をかける。
勢いよくドアを開ける動作をしたのだが―――――――
「ドアが開かん!?」
「え!?」
なぜか開かなかった。
「おーほっほっほっほっ!自動ロックをしたのよ!!」
「代佳子(よかこ)さん!?」
「貴様!!」
そう語る舟槙(しゅうま)さんの母親の手には、リモコンが握られていた。
(もぉ~~~~~~~!!本気で私を逃がさない気!?そんなにDNA鑑定させたいんかい!?)
「おかしいね、蓮君。」
「そうですよ、シゲ先生!僕本人が拒否してるのに、強制的にDNA鑑定させようだなんて!」
「半分はそうだけど、半分は違う意味で言ったんだよ。」
「え!?どういうことですか!?」
「黒スーツの男性達は、私と光憲君の攻撃で動かなくなっている。」
その言葉通り、床にはノックアウトされた達比古教授の親衛隊達が寝ていた。
「でも、青スーツの男性達は、急所を攻撃しても倒れない。医学的に見ても、異質だ。」
「え!?」
「うーん・・・ためしに、世界中の男性の弱点である股間を攻撃してみようかな・・・。」
「うおー!!」
静かにシゲ先生は言うと、私の方へ突っ込んできた青スーツの男の1人に俊敏な蹴りを食らわせた。
ゲシ!!
「ぐう!?うう・・・うお――――――!!」
「え!?うそ!?」
(金的への攻撃が利いてない!?)
殴られたり、蹴られ足りした時と同じリアクションで、勢いを失うことなく迫ってくる。
それを素早くかわしながらシゲ先生に聞いた。


