「貴様の、貴様らの吐く言葉はウソだけだ!!凛道蓮君を、これ以上貴様らに関わらせるつもりはない!!」
「私達と、交流を持つ持たないを決めるのは、蓮ちゃんですよ、辰也(たつや)君?」
「黙れ!!わしの名前を呼ぶな、悪女が!!」
「辰也(たつや)!!湖亀に、義姉さんに対してなんだ、その口の利き方は!?」
「貴様も黙れ!!女好きの無能な次男坊め!!『竜憲(たつのり)』兄上を、正当な当主達を、殺した殺人鬼がわしの名を呼ぶな!!」
「たつのり??」
(また知らない名前が出てきた。)
たつのりって・・・どちら様??
「竜憲(たつのり)さんとは、檜扇竜憲(たつのり)と言って、光憲君と達比古教授のお兄さんですよ、蓮君。」
私の疑問に、シゲ先生が穏やかな口調で教えてくれる。
「おい、貴様!!辰也(たつや)と一緒にいる貴様は何者だ!?」
「私は光憲君の友人です。檜扇達比古教授。」
「そうだ!!金でしか友達を得られない貴様と違って、心から信頼できる友人なんだよ、達比古!!」
「貴様!?実の兄を呼び捨てにするとはどういうつもりだ!!?」
「図に乗るな、達比古!!わしは貴様を兄だとは思っていない!!わしの兄上は檜扇竜憲(ひおうぎ たつのり)様だけだ!!」
「貴様~!!もう許さん!!親衛隊!!このおいぼれを、追い出――――――――――」
「追い出してはいけません、達比古さん!!」
「湖亀!?」
怒る夫に、仏のような笑顔で妻は言った。
「辰・・・いえ、今は、鳥恒光憲さんでしたね?せっかく、こうしてお会いできたのですから、ゆっくりお話ししましょう。蓮ちゃんのことについて。」
「凛道蓮くんのことについてだと~!!?」
「蓮ちゃんと鳥恒さんが一緒にいるということは、血縁関係についての調査をやめて正解だったということになるわよね、二三人?」
「そ、そう!!そうだよね、母さん!!」
優しい声で湖亀さんが言えば、ハイテンションで返事をする口ひげの超エロ親父。
「蓮が辰也(たつや)叔父さんを連れてきてくれたということは、凛道蓮が確実に俺の息子であると証明されたということだもんな♪」
「なっ、なんだと!!?」
「はあ!!?なに言い出すのですか!!?」
驚く鳥恒先生以上に、驚がくする私。
なんでそんな答えが導き出されたのか知らないが、違うものは違うと否定しなければいけない。
もう何回と否定したことを、私はまた口にした。


