「凛道蓮くん!一緒にいる2人は、だ―――――――――辰也(たつや)!?」
「たつや?」
「辰也!辰也じゃないか!?」
そう言いながら指さしたのは、柔道の先生。
「た・・・辰也って、どちら様ですか??」
「くそ!タイミングが悪い!」
「そうだね、逃げれるかな?」
私の問いかけに、忌々しそうな顔をする鳥恒先生と、困った顔をするシゲ先生。
「凛道蓮くん!!どうして、辰也(たつや)と一緒にいるんだ!?知り合い・・・なのかっ!?」
「え?あの、辰也(たつや)さんていうのは――――――――」
「行くぞ!」
「一応、逃げてみよう。」
「えっ!?」
そう言って、私を引っ張って走り出す鳥恒先生とシゲ先生。
「あ!?どこへ行く!?逃がすか!!捕まえろ、親衛隊!!」
「「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」」
私達が走り出したのを見て、達比古さんが親衛隊と呼んだ黒スーツ姿の護衛達に指示を出した。
ババッ!
バッ!
ババババ!!
「あ!?」
「おのれ!!」
「逃げるのは、無理みたいだねぇ。」
あっという間に行く手をさえぎられ、取り囲まれてしまう私達3人。
そんな私達を見ながら達比古さんは言う。
「湖亀の見舞いに来て、辰也(たつや)付きの凛道蓮くんを確保できるとは―――――――良い見舞いの品になったわい!!」
「見舞いの品って・・・。」
(どうなるの、私?私達?)
「ははは辰也~!!凛道蓮くんもろとも、湖亀の病室まで一緒に来てもらうぞ!!」
声高らかに言う達比古さんの言葉で、私達3人は親衛隊に囲まれた状態で移動することとなった。
(てか!!けっきょく、辰也(たつや)って、だーれー!??)
私の胸に疑問を残したまま、病室へUターンすることになるのだった。
〔★凛達は逃走に失敗した★〕


