彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






(湖亀さん大丈夫かな・・・。)





あんなに瑞希お兄ちゃんに会いたがってるなんて。





(会わせてあげたい気持ちもあるけど、瑞希お兄ちゃんがあそこまで拒絶するということは、何か理由があるはず。)





まあ理由は、口ひげの超エロ親父で間違いはないんだけど―――――





なんだろう・・・





(なんか引っかかるんだよね・・・)





上手く考えがまとまらないけど、なんていうか―――――――





(みんな、瑞希お兄ちゃんに会いたがってるというよりは、瑞希お兄ちゃんが『必要』みたいに話してる。)





必要とされるのは良いことだけど・・・・・





(なんか違和感があるんだよね・・・・・。)





たぶん、湖亀さんの容態が悪いから、遺産相続の話をするために、関係者を集めようとして、それで瑞希お兄ちゃんが必要なんだと思うけど―――――――





(私に今の瑞希お兄ちゃんを説得するのは無理だ。てか、本能的に説得する気になれない。)





さらに言えば、私に健康診断を受けろ、受けろって、うるさいんだよ!!





(そんなに不健康そうに見えるか、私!?)

寝不足気味ではあるけどさ!!

高校生の平均睡眠時間より、寝る時間短いけどさ!!

菅原凛と凛道蓮の1人2役してたら仕方ないじゃんか!!





そうしているうちに、トイレにたどり着く。
使用するのは、悪いと思いつつ、バリアフリータイプの男女共用のトイレ。
そこで出すものだして、手洗いを済まる。
男女共用トイレを出て、戻ろうとした時あった。





ガシッ!

「え!?」





そんな私の腕を誰かが掴む。





「凛道蓮くん!」





同時に、名前を呼ばれる。
思わず見れば、そこにいたのは僧侶姿の高齢男性。







「鳥恒光憲(とりつね みつのり)先生!?」







僧侶にして、可児君の柔道の先生だった。



〔★訳あり老人が現れた★〕







「ど、どうして、鳥恒先生がここにいるのですか!?」
「わしだけじゃない。」
「私もいるよ、蓮君。」







聞きなれた声にギョッとする。
声のした方を見れば、思った通りの人が立っていた。







「シゲ先生!!」







現役の龍星軍のメンバーはもちろん、瑞希お兄ちゃん達初代龍星軍メンバーの信頼を一身に受ける山本重治先生だった。





〔★凛の味方が現れた★〕