「俺はほめてるんだぜ?利用できるものは何でも利用する舟槙(しゅうま)のことを。」
「貴様!!親が親なら、子も子だな!?」
「俺は親父と違って女遊びはしない。知ってるだろう?」
槙雄さんの言葉に、涼しい表情で静かに答えるヘルメットマンさん。
「そうだ!うちの柊護(しゅうご)は文武両道で品行方正な自慢の息子だ!!あ、そうだ!瑞希を連れてくるのは、異母兄である柊護(しゅうご)の方が適任だよ、母さん!!そうしよう!!」
「ふざけるなよ馬鹿甥!!それは舟槙(しゅうま)の仕事だ!!」
「俺もパスだ、親父。」
「な!?柊護(しゅうご)!?」
口ひげ超エロ親父の言葉を、あっさりと柊護(しゅうご)さんは拒否する。
「はとこ殿が上手くやってるのに、余計な手出しをする気は俺にはないぜ。」
「なっ!?親に逆らう気か柊護(しゅうご)!!?手柄を譲る気か!?」
「ははは!!息子の方がよっぽど、立場をわきまえとる!!物事を見極められてるなぁ~!?」
「くっ・・・!!」
高笑いする槙雄さんに、顔をゆがめながら口ひげの超エロ親父は湖亀さんを見る。
「母さん!!はとこ同士よりも、兄弟同士の方が、コミュニケーションが上手くとれて、瑞希も母さんに会いに来る確率が上がると思う!!」
(アホかこいつ・・・)
檜扇家の件で、瑞希お兄ちゃんに愛される私でさえも塩対応されたのに、異母兄の指示に瑞希お兄ちゃんが従うと思ってるのか?
「兄の言うことなら、弟の瑞希も聞――――――――――!!」
「関係ないですよ。」
「な!?蓮!?」
「瑞希お兄ちゃんは、気に入った相手にしか心を開きません。例え血縁関係が近くても、気に入らなければ話には乗らないし、赤の他人であっても、気に入れば話に乗ります。はとことか異母兄弟とか、そういう肩書は無意味です。」
「な、なんだとー!!?」
私の見立てに、ブルブルと身体を震わせる口ひげ超エロ親父。
「蓮ちゃんがそう言うなら、舟槙(しゅうま)ちゃんに瑞希ちゃんのことは任せます。」
「母さんっ!!!」
「うるさいですよ、二三人!少しは、あなたの息子であり、私の孫である柊護(しゅうご)ちゃんを見習いなさい!本当に情けないわ・・・!!」
「か、母さん・・・!!」
病室内は、険悪なムードになる。


