彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)








「まさか、僕のことを調べたのですか!?」







てか、調べてなきゃ、ファーストコンタクトの時、フェリチータの前で声をかけてきたりしないわよね!?



〈ち、違うんだよ!瑞希君のことを調べてたら、おまけみたいな情報で、蓮クンのことがわかって~!〉
「僕はおまけなんですか?」
〈ああ、ごめん!!〉



(ごめんじゃねぇよ!!もし、探偵でも使ってたら、身元がバレちゃうじゃないか!!)

それすごい困る!!

困るけど、このタイミングで困るというのは相手に、弱みを見せるみたいで使えない!!

ならば――――――――――



〈蓮クンのこと、雑に扱ってないよ!?きちんと調べようと―――――――〉
「気持ちが悪い!!」
〈え!?〉
「きちんと調べるとか、何様!?気持ち悪いんだけど!!?」
〈えっ!?あ、ごめん!〉
「俺のことまで、コソコソ嗅ぎまわってたのかよ気色わりぃ!!2度とかけてくんな!!」

ガチャン!!







暴言を吐き、電話を切る。





「凛さん!」
「凛!?」
「凛道っ!!」
「うははは!ガチギレはともかく、ガチャ切りしてよかったんかぁー!?」
「用があれば、またかけてくるだろう!!」

(というか、そういう作戦で、ガチャ切りしたんだけどね~)





凛道蓮が、凛道蓮を無断で調べてることを知ったら怒って電話を切った・・・という反応を受け、相手がどんな態度をとるかがポイントよ。

もう調べないというなら、瑞希お兄ちゃんに関わることだから、遠慮なくお見舞いを口実に接触を続けることが出来る。

ちょっとぐらいいいじゃないか、調べて困ることでもあるの~?的な態度なら、直接接触するのは終わり。



(瑞希お兄ちゃんのお母様はもちろん、タイ人、岐阜県民、タカラジェンヌに看護師さん。
『敵』の情報は頂けたんだ。)



これ以上、深入りするのは危険。

だったら、ここで縁を切る方向にかじ取りしてもいいはずよ。



(さあ、相手はどう出るか―――――――――――)





プルルルル!プルルルル!





(かかってきた!90%の確率で舟槙(しゅうま)さんだ!)





でも、ここで焦ってはいけない。