彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「じゃあ、電話に出ますよ。」
「そうなるな。」
「チッ!凛に手間かけさせやがって!」
「うははは!」
「すんません、凛さん!せっかくの飯が、冷めてしまうことになって!!」
「いや、料理が冷めるほど長電話しませんよ!?用件だけ聞いて、二度とここにかけてこないように伝えますから。」
「凛さん、すんません!」
「気にしないで下さい、可児君。」





頭を下げる可児君に大丈夫だと伝えて立ち上がる。



「どっこいしょ!うははは!」
「たくよぉ~」
「やれやれだぜ!」



すると、なぜか他の3人も立ち上がる。





「どうしたの、ヤマト、カンナさん、円城寺君?お手洗い?」
「そんなわけあるか!」
「俺も凛道についてくんだよ!!」
「うははは!凛がピンチになったら、電話交代してフォローしたろう思うての―♪」
「カンナさん、円城寺君、ヤマト・・・!」
「な!?それなら俺もお供します!!俺が、凛さんをお助けします!!」
「あ、ありがとう、みんな。」





こうして、可児君の部屋に飲み物と温かい料理を残し、寒い空気がただよう部屋の外に出た。
家電がある場所まで行けば、確かに受話器が外れた状態で放置されていた。
それを手に取り、深呼吸してから声を出した。





「もしもし、舟槙(しゅうま)さんですか?凛道蓮です。」
〈蓮クン!!?よかったぁ~!片腕クン、取り次いでくれたんだね!?〉
「ええ、まあ、そうなり・・・・え!?なんで、可児君が『片腕』って、知ってるんですか!?」
〈自己紹介してくれたんだ!蓮クンの副総長をしながら、片腕をする舎弟頭なんだって?〉
「舎弟頭は違いますけど!!?」





側で聞き耳立てている可児君にも向けて言えば、なぜかドヤ顔をされる。
そんな可児君に頭痛を覚える。





〔★可児の宣伝、凛は迷惑している★〕