「凛さん、これ以上の深入りはやめましょう!!高野舟槙(こうやしゅうま)はもちろん、檜扇家とも関わらないべきです!!」
「可児君。」
「そもそも、あの真田先輩が、超溺愛している凛さんに、あれだけ激昂されたんですよ!?関わっているのがバレたら、絶縁されてもおかしくないです!!」
「絶縁は嫌だ。」
「でしょう!?そうでしょう!?だったら、これきりにしましょう!」
「それは出来ない。」
「え!?なぜです!?」
「相手側の今日の話しぶりからしても・・・奴らは、真田瑞希様に会うことを諦めていません。遅かれ早かれ、瑞希お兄ちゃん本人にコンタクトをとってきます。だったら早いうちに、釘を刺して、瑞希お兄ちゃんが会う時に、瑞希お兄ちゃんが不快な思いをするのが少ないようにしておきたいのです。」
「そうだ!!凛道の言う通りだ!!」
「待てよ!そもそも、これは真田先輩の家の問題だろう!?いくら凛が弟だって言っても、母親が違うんだ!!真田家の問題に、凛道家が首突っ込むのは、迷惑ってもんだぞ、凛!?」
「迷惑・・・・・かもしれませんね、カンナさん。でも僕は、瑞希お兄ちゃんに嫌な思いをしてほしくないのです。赤の他人である僕でさえ、不愉快にさせられました。これが当事者になってしまう瑞希お兄ちゃんなら――――――――あの方を傷つけることになる。」
「それで凛さんが傷つく結果になっても、いいって言うんですか!?」
「長い目で見れば、瑞希お兄ちゃんの盾になれるなら―――――――手を出さないで後悔するより、手を出して後悔したほうがマシです。」
「凛さん!!」
「凛・・・!!」
「よく言ったぜ、凛道!!そうでなくっちゃな!!」
暗い表情になる可児君とカンナさんとは対照的に、乗り気で明るい表情になる円城寺君。
そんな総長代行をギロッとにらむと、可児君は切実な声で訴えてきた。


