「最悪じゃねぇかっ!!!そんな軟派野郎が、瑞希さんの実父だと!!?」
「胸糞悪すぎて、マジ殴りてぇんだけど真田先輩の父親!!?」
「許せねぇ!!檜扇二三人って奴が原因で、凛さんがシルキロールと服を汚されるなんて!!半殺しもんの案件だ!!」
「うははは!瑞希はんのオカンはもちろん、子持ち含めて愛人5名とかどんだけー!?しかも、親子で愛人抱えとるとか、どんだけー!?わかってるだけで愛人の子が4人とか、どんだけー!?愛人の子が檜扇二三人は、金が有り余るほどあると、女に使いたくなるタイプなんやなぁー!」
「馬鹿野郎!!愛人の子の数は5名だろう!?凛さんをカウントし忘れるな!!」
「つーか!!瑞希さんは、知ってるのかよ!!?母親の違う兄弟達がいることを!!?」
「・・・わからない、です。出禁の状態じゃ聞きにいけないし、そもそも聞きに行こうとも思わない。思えないよ。」
(絶対、瑞希お兄ちゃんが傷つきそうだもん・・・。)
怒られるのは我慢すればいいけど、瑞希お兄ちゃんが傷つくのは我慢できない。
他人の私が聞いてひどいと思うのだから、当事者の瑞希お兄ちゃんの立場を考えれば、これほど残酷な親子関係はないと思う。
「そういうわけなので――――――――・・・・・・瑞希お兄ちゃんに、今話した内容は言えない。だけど、舟槙(しゅうま)さんから、仲間になってほしいという要請に関しては、どう返事をすべきか迷っている。」
金目当てで、見殺しにされかけてる人を放置できるほど、非常になりきれない。
―凛道蓮君、絶対に檜扇家と高野家に関わらないでくれよ!?―
(・・・・・鳥恒先生にも釘を刺されたけど・・・助けないのが本当に正解なのかしら・・・?)
送料込みで1000円以内の花石けんを、嬉しそうに抱きしめるおばあさんの姿が脳裏に浮かぶ。
迷いがあったからこそ、1人では答えが出せないからこそ、私は口を開いた。
「舟槙(しゅうま)さんの頼みを聞くかどうか、みんなの意見を聞かせてほしい。」
「仲間になっちゃダメです!!」
真っ先に声を上げたのはお寺の子供。
可児が反対姿勢をとった。


