彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)




ケンカになりかけたけど、なんとかヤマト達の分のお茶も紙コップに注いで配る。
全員にホットの十六茶の特製ブレンドがいきわたり、それぞれが口をつけて飲む。
さわやかなお茶の香りと、温かさで体の芯がぬくもる感覚。



「あ~美味しいですね~♪」



ホー・・・と落ち付きながら感想を述べれば、円城寺君に小突かれた。





「ほのぼのすんのはそれぐらいにしろ、凛道!!で!!?どうだったんだ!?瑞希さんの身内は!!?」
「うははは!最悪やったらしい!!」
「オメーには聞いてないんだよ、ラジオ野郎!!」
「いや、ヤマトの言う通り、最悪でした。」
「なんですって!?まさか凛さんに無礼を働きましたか!!?」
「いいえ。瑞希お兄ちゃんの子種である父親の、だらしない女性関係についての話を、聞く羽目になりました。」
「はあーだらしない女性関係だぁ~!?百鬼先輩みたいな感じか、凛?」
「余裕で、百鬼さん超えでした、カンナさん。」
「なんじゃそりゃ!!?瑞希さんの身内だよな!!?」
「凛さん、とてもそんなイメージないっすけど!?」
「うははは!どないな体験と経験したねん!?早く聞きたい、聞きたーい!!」
「・・・他のみんなには、まだ内緒ですよ?」
「わかりました!!」
「当然だろう!!」
「凛がそう言うなら・・・・黙ってるよ。」
「うははは!言わへん!言わへん!」
「じゃあ、お話しますね。実は――――――――――」





念を押して、一番ショックを受けそうな人の名前を出したうえで、私はしゃべった。
お見舞いに行ったら、子連れの美魔女のタイ人が現れ、それが檜扇二三人の愛人であったこと。
プロのムエタイ選手だという息子に攻撃され、娘にジュースをかけられ、瑞希お兄ちゃんからプレゼントされたシルキロールが汚れたこと。
さらに、まだ隠している愛人が3人もいるということ。
湖亀さんが死ぬのを待ってる瑞希お兄ちゃんの戸籍上の祖父と父親ペアから、湖亀さんを守るための仲間になってほしいと舟槙(しゅうま)さんに頼まれてしまったことを伝えた。
すべてを離し終わった時、みんなの表情がひどいことになっていた。