彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「じゃあ、行きましょう、凛さん♪」





可児君の案内で、駐車場から移動して、立派な造りのお寺に入る。
前回同様、可児君の部屋に通されれば、中は暖房がきいていてあたたかだった。
一息つく間もなく、可児君が私に聞いてきた。




「凛さん、温かいものが良いとわかってはいますが、おうかがいを致します!飲み物は温かい物と冷たい物、どちらにされますか?」
「えーと・・・温かい物を下さい。」
「わかりました、凛さん!」
「うははは!わしもわしも!わしも凛であったかいの!」
「あたしも温かいのくれ。」
「俺もホットだ。」
「凛さん、お茶系はどれにしますか!?」
備え付けの冷蔵庫を開け、中身を見せながら聞いてくる可児君。
「電気ケトルでホットにしますから、選んでくださいね!!」
「では・・・アサヒの爽でお願いします。」
「かしこまりました!!」




そう言うと、手早く私が指定したお茶を冷蔵庫から出し、電気ケルトに直接入れる可児君。




「うははは!ハゲ君、ハゲ君!凛の分が出来たら、わしの生茶あっためてー!」
「あたしは綾鷹。」
「俺はウーロン茶。」
「はあ!?テメーらは自分で飲む分ぐれー、自分で作れや!あと俺は五分刈りだ、ラジオ野郎!!」
「うははは!お客さんに対して、塩対応やなぁーハゲ君~!?」
「テメーちゃんと、もてなせや可児!」
「けっ!凛道の世話しかしねぇところが、忠犬らしいぜ!」
「勝手言ってろ!!さあ、凛さん!アサヒの爽が温もりましたので、どうぞ!!」
「いや、飲みにくいですよ!?」




湯呑を差し出してくる可児君に、居心地の悪さを伝える私。