彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






ヤマトのバイク・GSX1300Rハヤブサに乗せてもらい、湖亀さんが入院する千葉総合医療病院にさよならをした。
単車を走らせるヤマトは、私にこれからの行き先について話してきた。





「うははは!凛、凛!これから、ハゲ君家に行くけどええよな!?」
「え!?ヤマトの家じゃなくて、可児君の家ですか?」
「うははは!ハゲ君、凛が瑞希はんの関係者に会うことに心配しとって、凛のお見舞いが終わり次第、わしに凛を連れてきてほしいって頼んできたねん!」
「え!?可児君が!?」
「いや~大変やったで!ハゲ君、凛を迎えに行きたいから病院の場所教えろってしつこかったねん!もちろん、教えんで振り切ってきたでー!凛の送迎係のわしを差し置いて、凛の送迎を他人にさせるのは、なーんか、しっくりけーへんからな!うははは!けど、食い下がられて、迎えに行くのを我慢するから連れてきてくれってハゲ君に頼まれたねん!うははは!」
「そうでしたか・・・。」
「うははは!ハゲ君家、行くのかまへんよなー!?」
「はい、うかがいます。」
「うはっはっはっ!ほな決まりや~!制限速度範囲内で、全速前進やー!」

キュォオオオオン!





重いタイプのバイクなのに、軽快な動きで扱うヤマト。
関西男子の運転する単車で、私は可児君の家である「慶良寺」に到着する。
バイクが止まるやいなや、黒い人影が駆け寄ってきた。





「凛さん、お待ちしてました!!」
「可児君!?」





あまりにも早い登場に驚く。
私を驚かせたのは、それだけじゃなかった。





「凛、お帰り!」
「意外と早かったな、凛道。」
「え!?カンナさん!?円城寺君!?」





到着早々、龍星軍の友達に出迎えられる。
可児君がいるのは予想できたが、カンナさんと円城寺君は完全な予想外。
爆裂団でもある2人の姿を見て、びっくりした。