彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「蓮クン、髪を乾かそう!もう少しだけジッとしててね!」
「柊護(しゅうご)さんは!!?」
「え!?」





ドライヤーを持って構えている相手に私は聞いた。







「柊護(しゅうご)さんに、助けてって言わなかったの!?クソ共も、孫の、息子の言うことなら、聞くんじゃないでしょうか!?」
「・・・・・・・柊護(しゅうご)はダメだよ。」







視線を下げながら、元気のない声で舟槙(しゅうま)さんは言った。







「仲間になってくれって頼んだけど、『俺には関係ない。』って言われたから。」
「え!?めっちゃ関係あるじゃないですか!!?自分の父と祖父でしょう!?」
「柊護(しゅうご)は・・・昔から、わからないところがある。協力的だと思うこともあれば、手のひら返して知らん顔することもある。気まぐれなだけかもしれないけど・・・・・大伯母様の命が関わってるのに断ったこと・・・・・・・あいつには失望したよ。」
「・・・そうですか・・・・・。」

(もしかしたら、私を助けてくれてたことも、気まぐれだったのかな・・・?)







舟槙(しゅうま)さんの言葉で、そんな気持ちが沸き起こる。





「あ、ごめん!蓮クンまで、そんなに落ち込まないでよ!ちょっとしゃべりすぎたかな~!?」
「いえ、そんなことはないです。大変、参考になる話でした。」
「それならよかった!つい、長話になっちゃったね。さあ蓮クン、髪を乾かそうか!?待たせてごめんね!」
「あ、自分でできるので―――――――」
「いいから、いいから、任せて!仲間になってもらうための根回しだから♪」
「ええ!?ちょっと!?」
「ははは!冗談だよ!手を出したら、最後まで責任を持つのが俺のモットーなんだ!だから最後まで世話焼かせて!ね!?」
「・・・じゃあ、すみません。」
「お任せあれ!」





困惑する私を笑い飛ばすと、熱風を私にあててくるお兄さんだった。