彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「・・・・・・時間を下さい。」
「それじゃあ!!?」





私の言葉に、顔を上げる舟槙(しゅうま)さん。
期待の込められた目で見られたが、出来るだけそっけなく答えた。





「俺は、あくまで部外者だ。力を貸せたとしても、俺1人だけで、龍星軍は動かせない。」
「それでもかまわない!!いや、かまいません!!仲間になって下さい!!」
「だから、時間が必要なんです・・・!!」





自分でもなぜそう言ったのかわからない。
ただ、真田の名前を捨てることになっても、瑞希お兄ちゃんが本来受けるはずだった恩恵を受けれなくなることが、納得できなかったんだと思う。
私が協力することで、瑞希お兄ちゃんが幸せになれるのなら――――――――――――







「俺に考える時間をくれ。」

(手を出すべきかどうか、見定める必要がある!!)

これは、みんなと相談する必要がある。

いざとなれば、怒られるのを承知で、瑞希お兄ちゃん抜きで、初代の先輩方を頼るしかない。

瑞希お兄ちゃんに嫌われることになっても、瑞希お兄ちゃんが幸せになれるならそれでいい。

「わかった!!待つよ!いや、待ちます!!ありがとう、蓮クン!!」







そう言うなり、私に向かって深く深く、最敬礼をする舟槙(しゅうま)さん。







(瑞希お兄ちゃんに相談なしで、約束しちゃった・・・・・。)







とはいえ、考えるとしか言ってない。







(考える=必ず仲間になると言ったわけではないので、線引き的にはセーフだと思う。)







瑞希お兄ちゃんの祖父といい、実父といい、ろくでなしばかりというのが信じられないけど――――――――ん?待てよ!?