「冗談だよね!?有名じゃない!?本気で言ってる!?」
「本気です。世間知らずな上に、無学なものですみません。」
「え~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・・・・・・・・。」
珍獣でも見るような目で見られる。
(なんだろう・・・そんなにすごい人なんだろうか・・・)
「あの~大変失礼とは存じますが、教えて頂けないでしょうか?」
いくら、よく出来た奥さんとはいえ、油断はできない。
少しでも情報はつかんでおきたい。
万が一、瑞希お兄ちゃんがいじめられても困るもんね!
私の頼みに、舟槙(しゅうま)さんは少し黙り込んだ後で、両手の動きを再開しながら言った。
「俺に聞くより、柊護(しゅうご)に聞いた方がいい。」
「え?」
「同じ聞くなら・・・息子である柊護(しゅうご)から、その母君のことを教えてもらった方が良いと思う。」
「そんなにすごい方なんですか・・・?」
「やんごとなき方・・・・・・・という表現が正しいかな。」
やんごとなきってなによ、やんごとなきって。
どこの時代の貴族だよ。
令和に貴族はいないわよ。
「よく、やんごとなき方が、口ひげ超エロ親父の嫁になりましたね。」
「あー・・・まぁ・・・自分のサークルで口説いたから。」
「自分のサークル?」
「そう。二三人伯父さんは、お金があったから、大学時代に自分恋人を選ぶためのサークルを作って遊んでたんだ。目的はもちろん、女遊びね。」
「勉強しろよって感じですね!?女性の自衛対策のために聞いておきますが、何のサークルですか?」
「テニスだよ。」
「テニス・・・。」
「もちろん、真面目にテニス一筋のところもあると思うよ!?ただ・・・割合的に、昔のテニスサークルって、そういうところが多いんだよね。男女の出会いを求めるっていうのが。まあ、今も割と、テニスの練習よりも、恋愛を優先してるかもね。」
「あの超エロ親父、テニスしないで自分の彼女探しをしてたということですか?」
〔★完全に、球技活動をしていないことになる★〕


