「え、何言ってるの?二三人伯父さんは、合意の上で真田薫さんと愛人解約を結んだって言ってたじゃないか?」
「僕は信じませんよ!檜扇二三人・・・・・・現時点で、僕にとっては信用度が0の人物です!あの瑞希お兄ちゃんのお母様なら、騙されて愛人契約をさせられていてもおかしくありません!!」
「蓮クン!!そんなことないよ――――――――――――・・・・・とは、言いきれないんだよな・・・・」
「え!?どういうことですか!?」
「蓮クンは、俺の味方だと思ってるから話すんだけど――――――」
わしゃわしゃと、私の髪を洗いながら舟槙(しゅうま)さんは教えてくれた。
「俺が知っている情報では、シリラット・・・タイ人の女性が、1番古い愛人なんだよ。」
「はあ!?あの外人さんが!?」
「うん。学生時代のプライベート旅行で行った時に現地で知り合って、社会人になってからも定期的に仕送りをして、会いに行ってたんだよね。」
「なんでシリラットさんと、結婚しなかったんですか?」
「結婚と恋愛は別物なんだってさ!俺には理解できないから、蓮クンに説明できなくて悪いけど。」
「大丈夫です。僕も理解できないから、説明は不要です。」
「ありがとう。」
「やつは・・・檜扇二三人は、学生時代から女癖が悪いのですか?」
「悪かったらしいよ。夜遊びはもちろん、人妻と火遊びもした。二三人伯父さんは、独身というより―――――学生時代から常に7人は恋人がいて、一週間日替わりで会うのがルーティーンだったぐらいだからね。」
「どんだけ体力マックスだよ!?」
「おまけに顔がイケメンで家が超お金持ちだから、女性が途切れることはなくてね。」
「だから性格が最悪なんですね。」
「あははは・・・否定できないな・・・。」
「肯定していいですよ。そんなクソ野郎に引っかかった奥さんが可哀そうですよ。どんな方なんですか?」
「え!?知らないの!!?」
私の問いに、私の髪をシャンプーしていた手が止まる。


