「確認のために聞くぞ。正直に答えろ、檜扇二三人(ひおうぎふみひと)。」
「だから父親を呼び捨てに――――――――!!」
「してもいいですよね、湖亀さん?」
「うっうっ!呼び捨てにして下さい・・・」
「ちょっと、母さん!?」
「製造元からの許可は取れた。話を戻すぞ、檜扇二三人(ひおうぎふみひと)!」
「これまでの話を聞いて、真田瑞希様のお母様は、檜扇二三(ひおうぎふみひと)人が既婚者と分かった上で、愛人として真田瑞希様を産んだという話だった。シリラットさんもそうなのか?」
「そんなこと、蓮には関係ないだろう!?」
「テメーには誠意って感情がねぇのかコラ?」
「あるわ!終わったことを、蒸し返しても、仕方ないと言ってるんだ!よくないぞ、そういうのは!?」
「オメーのしてることの方が、道徳的に悪いわ!!だから事情聴取してんだろうが!?」
「不倫は文化、愛人は男のたしなみだ!」
「昔の石田純一みたいに、ゲスイ名言作ろうとすんなボケ!!」
「じゃあ蓮は、聞いてどうするつもりなんだよ!話せば、瑞希に会わせてくれるのかぁ~!?」
「そんな条件つけないと、口を割らねぇ気かテメーは!?マジで俺も見捨てるぞ!!?」
「私が説明しますっ!」
か細い声でそう言ったのは、ベッドにもたれかかっている人。
「湖亀さん!?」
「おばあ様。」
「大伯母様!?」
「湖亀!?」
「母さーん!」
「私が代わりに説明するから、二三人を、息子を、見捨てないで、蓮ちゃん!」
そう言って身を乗り出す老女を、柊護(しゅうご)さんが支える。
それで湖亀さんは話し始めた。


