彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)








「正座しろ。」
「はあ!?親に向かってなんて―――――――――」
「正座するのと、金玉踏みつぶされるのと、どっちがいい・・・!?」
グッ!
「ひっ!?す、すればいいんだろう!?」







すごく嫌だったけど、靴裏で檜扇二三人(ひおうぎふみひと)の股間を踏めば、身を震わせてから正座した。
かしこまった姿勢にさせたところで、私は断罪をスタートした。







「これより、檜扇二三人(ひおうぎふみひと)の過去の行いについて事情聴取を始める。全員異論はないな?」
「「「ない。」」」
「ひっく、ひっく!ないですよ・・・!」
「なんでだよみんなー!!?やっすいシルキロールで、そこまでするのか、蓮!?」
「シルキロールの品質の問題じゃねぇ!!重要なのは、『誰』が送り主かってことなんだよ・・・!!」
「じゃ、じゃあ!瑞希に頼んで、シルキロールを蓮に送るように言おう!」
「瑞希お兄ちゃんが、オメーの言うこと聞くと思ってるのか?」
「う!?そ、それは・・・」
「聞くと思う、舟槙(しゅうま)さん?」
「うーん、思えないかなぁー・・・」







真顔で聞けば、申し訳なさそうに答える舟槙(しゅうま)さん。







「じゃあ、どうしようって言うんだ?」


「ああん!?」







やる気のない声だった。
反射的に声のした方を見て、少しだけ冷静になってしまった。







「ヘルメットマンさん!?」
「檜扇柊護(ひおうぎしゅうご)だ。」







祖母である湖亀さんのかたわらで、呆れた顔を私に向けながら言った。







「そのエロ親父を蹴ろうが殴ろうが、オメーのシルキロールは元に戻らない。真田瑞希が新しいシルキロールを買ってくることにはならないだろう?」
「それはそうですが!」
「だったら、苦情言うだけムダだ。もっとも、ネチネチ嫌味を言い続けて、精神的に苦しめたいなら、俺は止めねぇけどな。」
「む・・・。」

(確かに・・・このクソ野郎をシバいても、瑞希お兄ちゃんから新しいシルキロールはいただけない・・・。)

だからと言って、精神的にこいつを追い詰める趣味もないしな・・・・・。

「・・・わかりました。柊護(しゅうご)さんに免じて、シルキロールの件は保留にしましょう。」
「そうかよ。」
「ありがとう柊護(しゅうご)!!さすが、愛息子!!」
「―――――――――誰がテメーの愛息子だっ!!?」

ヒュン!!







クソ二三人の言葉に、カッと目を見開くと、湖亀さんの側にあったテッシュケースを投げつける柊護(しゅうご)さん。