「そうだよね、ポー!?わたし達、クロ―プクルアでしょう!!?」
強引に迫りながら言う若い女性に、二三人さんは――――――――
「あ、いや、その、な?今は、そういう話はあとにしないか?な?」
ごょにょごにょと言うばかりで、ハッキリと返事をしない口ひげのクソ野郎。
(なにそれ?)
話にならないと思ったので、被害を受けた私は、いろいろはっきりさせることにした。
「あの~シリラットさんと仰いましたか?大変恐縮なんですが、あなた方と檜扇二三人(ひおうぎふみひと)さんの関係について教えて下さい。」
「いいわよ!!」
「おい!!やめろ!!」
「お静かに、二三人さん。まず、『クロ―プクルア』の意味を教えて下さい。」
「『家族』という意味よ!!」
「ぷっ!!凛道蓮は、タイ語もわからないの~?」
小馬鹿にするように聞いてくるのは、ジュースをかけてきた女性・マニーラットさん。
ムカついたけど、笑顔で穏便に答えた。
「はい、わからないです。みなさん、タイの方なんですか?」
「そうよ!私達はわざわざ、タイから二三人のメーに会いに来たの!!」
「二三人さんのメー・・・」
メーはタイ語で『お母さん』だと言っていた。
つまり――――――――――
「檜扇湖亀(ひおうぎこき)さんのお見舞いに来たのですか?」
「そうよ!!」
答えたのはシリラットさん。
「タイからわざわざ会いに来たのに、二三人の態度がひどい!!」
そう言って、二三人さんを指さしながら非難するシリラットさん。
「二三人がしつけてないから、柊護(しゅうご)も私達に親切じゃない!!私の子供達と柊護(しゅうご)は―――――――!!」
「蓮の前で余計なことを言うな!!」
バシッ!!
「きゃあ!?」
「あ!?」
「メー!!」
シリラットさんの言葉を二三人さんはさえぎりながら、シリラットさんの顔に平手打ちをした。
結構な勢いをつけて叩いたので、その場に倒れるシリラットさん。
ドサ!
「う!?うう・・・!!」
「メーしっかりして!!」
「二三人さん!!なんてことするんですか!!?」
マニーラットさんが母親に駆け寄り、私は二三人さんに詰め寄る。


