真っ暗な中を、東山高校の前でおろしてもらい、舟槙(しゅうま)さんとお別れをする。
「蓮クン、今日は本当にありがとう!また明日ね!?」
「こちらこそ、送迎をありがとうございました。さようなら、舟槙(しゅうま)さん。」
「うん!バイバーイ!」
そんなあいさつを交わして、舟槙(しゅうま)さんとさよならした。
1人になった私は、トコトコと、東山高校の裏門へと移動する。
「うははは!時間通りやな、凛!」
「お待たせ、ヤマト。」
そこには、止めたバイクにもたれかかっているヤマトが待っていた。
「うははは!どうやった!?食事会!?なに食うたん!?高級な寿司か!?肉か!?魚か!?野菜か!?高級和食!?高級洋食!?高級中華!?高級フランス料理!?高級なたこ焼き!?どれや!?」
「あー・・・・・肉と言えば、肉を食べたかな・・・・・。」
「うははは!なんやねん!?そのうっすいリアクション!?どこの国の料理やねん!?」
「食文化的には、アルゼンチン、ペルー、ベトナム等だったね・・・。」
「うははは!エステニックかいな!?」
「いや、ゲテモノ食いが正しい。というか、二度と檜扇達比古とは食事しない。」
「うははは!なんや、トラウマ級のダメージくろうたみたいやなぁー!?わしに愚痴って、スッキリしてしまえー!」
「ありがとう~ヤマト・・・!!マジでそうさせて下さい・・・!!」
「うははは!こりゃあ、相当ひどい目におーたみたいやなぁ~!?どれ!そういう子には、たくさんアメちゃんあげよう!!」
そう言いながら、ポケットから駄菓子屋さんで売ってる10円の飴玉を大量に取り出すヤマト。
「ほれほれ!ポッケにつめたる!!入れたるで!!大盤振る舞いやー!!」
笑顔で私に近づいてくると、上着のポケットに雨を押し込んでいくヤマト。
「ちょ、ヤマト!?ポケットからこぼれちゃいますよ~!?」
「うははは!野菜の詰め放題に比べれば、豪華なもんやろう!?ほれほれ―――――――んっ!?」
ふいに、私のポケットにアメを詰めていたヤマトの動きが止まる。
「どうしました、ヤマト?」
「うははは!凛、ポッケになんか入れてたんか~!?」
「え?ハンカチとティッシュ以外は、入れてないですけど?」
「うははは!せやけど、こんなもんが手に引っ掛かりよったで~!?」
そう言って差し出してきたのは、折りたたまれた小さな紙きれ。


