エレベーターを降り、徒歩で駐車場に、舟槙(しゅうま)さんの車まで帰る。
舟槙(しゅうま)さんが、車のキーで遠隔操作してロックを解除する。
「蓮クン、助手席に乗って。」
「わかりました。」
言われた通り、舟槙(しゅうま)さんの隣に乗り込み、舟槙(しゅうま)さんも運転席に腰を下ろす。
そして、車はゆっくりと動き出す。
室内で2人きりになったところで、舟槙(しゅうま)さんが大きくため息をついた。
「上手に、大伯父様のお誘いを切り抜けたね?」
「え!?え、ええ、まあ・・・・・・・」
「君がプロの風俗嬢達を抱かなかったのは、君に彼女達がいるから抱かなかったのかい?」
「はあ!?『彼女達』って!?」
「え?凛道ガールと呼ばれる女性4人は、蓮クンの彼女達なんだろう?」
「違いますよ!!全員、仲の良い友達です!!特別な女友達なだけですよ!!」
〔★ここでも誤解されていた★〕
「あ、そうなの!?てっきり、複数の彼女持ちだと思ったよ。」
「舟槙(しゅうま)さん、僕のことをそんな不誠実な男だと思ってたんですか!?」
「あ、ごめんごめん!怒らないで!とにかく、君のことを見直したよ、蓮クン!」
「なにがですか!?」
「あんな美形5人を前にしたら、誰か一人は抱くと思ってたんだけど―――――手を出さなかった。誠実で、良いことだ。」
「普通に考えて、手を出すわけないでしょう!?」
「じゃあ、大伯父様は普通じゃないってことになるね?」
「あ!?・・・えーと、それは~」
「・・・いいんだよ。その通りだ。大伯父様が普通じゃない。大伯母様が・・・妻が病気で苦しんでる時に、若い女と遊びでセックスするような人だ。大伯父様はさっきのマダムとも浮気をしてる。愛人だからね。」
「え!?あのお姉さんともですか!?」
「そうだよ。」
サイドミラーをチラッと見た後で、舟槙(しゅうま)さんは語る。


