連れて来られたのは、キレイな高層ビルの最上階。
そこはおしゃれな『お店』だった。
「いらっしゃいませ、檜扇様。」
出迎えてくれたのは、背が高くて美しい、モデルさんと言っておかしくない女性。
(年は、瑠華さんより少しお姉さんぐらいかな?)
スリップの入ったスカートからは、太ももが見え隠れして、同性である私までドキドキしてしまうような魅力を持っていた。
「やあ、マダム!約束通り来たぞ!」
「はい、3名様で承っております。本日も、誠心誠意でご奉仕させて頂きます。」
「ははは!それは楽しみだ♪」
「檜扇様には、常に楽しんで頂きたいのです。ひとまず、いつものお席へどうぞ。」
わきあいあいと会話を交わす達比古教授とマダムと呼ばれたお姉さん。
マダムの案内で、室内を移動する。
個室のように区切られており、各場所から人の気配がする。
しかし、中の様子を知ることはできない。
(ここって、どういう場所なんだろう・・・?)
疑問符を浮かべてるうちに、豪華なカーテンで仕切られた個室に通された。
そこには高そうなテーブルと、ふわふわそうなソファーがあった。
「やれ、どっこらしょ!」
そう言いながら、ふわふわそうなソファーのど真ん中に腰を下ろす達比古教授。
そして、私達を見ながら老人は言った。
「なにしてる?凛道蓮君も、舟槙(しゅうま)も座りなさい。」
自分の両隣りを両手で叩きながら、隣に座るようにジェスチャーしてくる老人。
「は、はい!失礼します。」
「わかりました、大伯父様。」
その言葉で達比古教授の隣に・・・出入口より奥に私が、手前に舟槙(しゅうま)さんが座った。
私達が座るのに合わせ、別の女性が入ってくる。
手に持っているお盆には、シャンパングラスがのっていた。
家庭科の教科書で見たことはあるけど、実物を見るのは初めてだった。
そのお盆を女性からマダムが受け取ると、テーブルにひざまずきながら言った。
「檜扇様にはいつものを、高野様と凛道様にはシャンパンでよろしかったでしょうか?」
「え!?シャンパン!?」
未成年の私にアルコール飲めって!?
「どうした、凛道蓮クン?」
「ど、どうしたじゃないですよ!僕、未成年なので、お酒は飲めないです!」
「なに!?飲まないのか!?真面目だなぁ~!」
「ええ!?」
「舟槙(しゅうま)も柊護も、長月でさえ、中学から飲んでいたぞ!?」
「マジですか!?」
思わず舟槙さんを見れば、苦笑いしながら首を縦に動かした。


