「すみません!!僕、達比古教授にお伝えしなければいけないことがあります!!」
「なんだ!?急ぐことか!?」
「はい!!実は僕――――――――!!」
一か八かをかけて言った。
「モルモットアレルギーなんです!!!」
「なに!?アレルギー!?」
「はい!!」
食べたくないものを回避する最終手段・・・それは、アレルギーだと言い張ること!!
〔★モルモットアレルギーが実在するかどうかは、お手数ですが、読者様各自でお調べください★〕
「子供の時、ジビエ料理店でモルモットを食べた際、アレルギー反応を起こして、救急車で運ばれたことがあるのです!!」
ウソだけどね。
「お医者さんからアレルギーだから食べないように言われているのです!!ですから、ご厚意はありがたいのですが、命にかかわるから食べることが出来ません!!ごめんなさい!!」
「そうだったのか・・・!!」
私の言葉に、モルモットを食べる手を止めて神妙な表情をするジジイ。
「モルモットアレルギーなら、無理に勧めるわけにはいかないな・・・!」
よっしゃ!!諦めてくれた!!
ホッとする私に、ジジイは笑顔で言った。
「だったら、マーラだったら食べれるかな?」
「マーラ?」
「アルゼンチン産のネズミだよ。」
まだあきらめてねぇのかよ!!!
〔★ジジイはしつこかった★〕
しつこいジジイに、私は負けるわけにはいかない!!
だから、悲しそうな顔と声を作りながら伝えた。
「僕・・・ねずみ全般がアレルギーなんです。ごめんなさい。」
「なに!?そうか・・・それは残念だ。」
そう語る口が、ボリボリとネズミの足をかみ砕いていく。
(なんでこの人・・・一般人が好んで食べないものを平気で食べれるのだろうか・・・。)
大口開けてほおばってるとか、見るに堪えないんですけど?
(農業系の大学なら、育てた動物を食べるって聞くけど、獣医学部も食べるの!?)
そんな話、聞いたことないよ!?
(まさか――――――実験に使ったモルモットを食べて供養するの!!?)
そう思ったので、勇気を振り絞って聞いてみた。
「達比古教授・・・注文ミスはともかく・・・実験のために使われた子達を、食べるのは、供養のためですか・・・?」
「供養というか、食べ物を粗末にしちゃだめだろう?新鮮なうちに食べておきたい。」
モルモットを食料にカウントしてるよ、この人!!
〔★供養のためではなかった★〕


